「駄作「S.W.A.T.」を更に劣化させた作品」藁の楯 わらのたて たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
駄作「S.W.A.T.」を更に劣化させた作品
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原作者は「SWAT」をベースていうかパクってますね。
「SWAT」自体、ハチャメチャてきとー映画なんだけど、ところどころアクション・シーンにはオッと思えるところがあり、B級アクション映画としては一応成立していました。
本作は、アクションとしてはどんどん尻すぼみになっていくし、サスペンスと呼べるほど読めない展開じゃない。
一番問題なのは、邦画のアクション映画全体に言える事なんだけど、キャラのバックグラウンドや心情表現がドへたなんですよ!
大沢は最後に心情をぶちまけるキャラとして、それまで内面を出さないのは良いと思います。
しかし、他の主要キャラたち、藤原、永山、伊武、岸谷、松嶋のバックグラウンド、内面が全く描写されないから、死ぬ間際に「母ちゃん」て言っても、人権問題語られても、射殺してしまっても、子供残して殺されちゃっても、こっちは彼らがどういう人間かわからないんだから、フェイドアウトしても何も響いてこない!
少しでも時間割いて各自のキャラを描いてくれてれば、違った感想になったのに...
邦画は、予算や撮影環境の問題でアクション映画を作りづらいんだけど、もっと海外のアクションの名作と呼ばれる作品を観て、わずか数分、数シーンでキャラの内面を描けるテクニックを覚えてほしいですね。
例を言うと本作のラスト・シーンは「ワイルド・ギース」と全く同じなんだけど、「ワイルド・ギース」では最初に数分リチャード・ハリス演じる父親と息子のシーンが入っている。
それだけで、リチャード・ハリスの「エミール(息子)を...」のセリフとラストシーンで泣けるんです!
邦画の脚本家、監督はもっと勉強してください。
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