「久しぶりの当たり映画。」藁の楯 わらのたて よこンヌさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりの当たり映画。
数人で見に行ったのですが、主人公を「藤原竜也」で観てる人がいました。
…主人公は「大沢たかお」ですからっ!
この映画の「ヒキ」は、なんといっても原作者「木内一裕」と「三池崇史」でしょう。
ビー・バップな人がなにを書いてくるのか?そして、三池崇史がそれをどう料理するのか。
自分には見に行く価値がありすぎるほどありました。
「10億円で人殺しをする人達」はどういう状況であるか、
また、どういう煽りを入れることにより、成立するのか。
簡素ではあるけど、わりと説得力のある設定となっていました。
この、ハリウッド映画だったらほったらかしにされそうな思考と指向を、
さらっと触れる(回収する)あたりに、感動を覚えました。
画は、全体的に三池演出が際立つスピーディーな映画でした。
車内を狭く感じさせない「撮り」は本当にすごい。
人の呼吸に合わせるタイミング、カット。
「切り替わる瞬間」を観客に分かりやすく、かっこ良く撮れる三池監督は天才です。
ゼブラーマンの時にこれやれよ、とも思いましたが、過去の事は水に流します。
今作は、外国でも通用するエンターテイメントになっていると思います。
たいへん満足のいく作品でした。
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