「シナリオ勝ち!」藁の楯 わらのたて パースィさんの映画レビュー(感想・評価)
シナリオ勝ち!
一言でいうと、
映像としての印象は薄い映画、といった感じでした。
物語の内容はとても面白い!シナリオ勝ち!!笑
しかし、これを映像化するということはそれなりに、絵で見せてくる必要はあると思うのですが…
印象に残った場面がほとんどない。もちろん個人的です。
しいていうなら、CMに使われていた場面ですね。
「あ、ここCMにあった」という印象の残り方をしてしまったそこだけです。
緊迫感を煽るためか、ウエストショットとアップ中心で、映画っぽいカットがむしろ少なく、一種のドキュメンタリーのようでした。だから割とカメラの動きが気になってしまっただけです笑
このストーリー的に、全国民が敵になるという設定かと思いきやそこまで描写は無く。もっとこう、身近なところでどろどろした人間の欲を描いても良かったのではと思ってしまいました。
犯罪者は腐っても犯罪者という、微塵の救いもみせない描写はやりきっててとても良かった。
なかなか難しいところを描いていると思います。
話が面白いにこした事はありません。けれども、劇場に足を運ぶお客さんは目で見て楽しむのです。
せっかく面白い内容でしたし、もうちょっと何か絵を大切に…なんだか惜しかったかなあ、と思ってしまいました。
役者さんの緊張感は見所ですね!
大沢さんの印象も変わりました。感極まる演技、誰もが分かる見せ場で、見事に見せてくれました。
松嶋さんだけ、個人的にちょっと惜しい。違和感が拭えなかった。
クズ関連の言葉に定評のある?藤原さんは、今回も相変わらずすてきな演技でしたよ笑
ちょっとマイナスな事を書いていますが、普通に娯楽として楽しむにはもってこいです。
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