「設定は面白いが脚本が甘い」藁の楯 わらのたて プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
設定は面白いが脚本が甘い
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大沢はSPで、飲酒運転の車による事故で妻子を失っていた。
過去に同様の事故を起こしていた犯人が同じ過ちを繰り返したのだった。
大沢はその犯人を殺したかったが、警察官であるため辛抱した。
そんな折、少女を殺した前科のある藤原が出所後また少女を殺した。
その祖父の大富豪は藤原を殺した者に10億円を支払うと宣言する。
こうして多くの者から命を狙われ始めた藤原は自首する。
警視庁まで藤原を護送する役を大沢や松嶋ら5人が担う事になる。
途中、金に目のくらんだ一般人や警察官から藤原を守る5人。
しかし1人は撃たれて死亡、1人は暴漢を射殺してチームを抜ける。
1人は実は敵のスパイだったのがバレて外れる。
結局飛行機も電車も危険なので徒歩やタクシーを乗り継いで行く。
そんな折に藤原が松嶋のスキを見て射殺する。
さすがに切れて藤原を殺しかけた大沢だが、プロ意識でまた辛抱。
ついに警視庁に到着して大勢の警察官が見守る中、被害者の祖父が登場。
そして藤原を自ら刺し殺そうとするが、大沢が身を挺して防ぐ。
今度は藤原がその武器で逆襲、それも大沢が身を挺して防ぐ。
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まず設定はすごく面白いと思う。
常にどこからともなく刺客が現れる緊張感。思わず見入ってしまう。
でも途中から無理あり過ぎやろと思うようになった。
だってあまりにも無計画な殺人者ばかりなんやもん(場)
それに大沢らの方針も変で、わざわざ新幹線に乗ったり。
さらに歩いて移動とかもちょっとあり得んくない?
携帯電話持ってるんやから、せめてタクシー呼ばんか?普通は。
それに松嶋が出来る刑事役なんやが、これがアホみたいに油断だらけ。
藤原に「あれ見て」と言われて見ている間に藤原が逃げるとか、アホやろ。
そのせいで、もう少しで被害者がまた1人増えるところやった。
と思ったら今度は大沢が電話中に松嶋がよそ見してて藤原に殴られる。
そして銃を奪われてそのまま射殺。仕事できなさ過ぎ。
大沢も藤原を殴った後すぐに松嶋に駆け寄る。油断し過ぎ。
いつ藤原が逆襲して来るか分からんで?銃もそのへんに落ちてるねんで?
最後の被害者の祖父のシーンでも明らかに大沢は油断している。
そのせいで刺されても、とても同情の余地などない。松嶋と同じ。
こういう奴らに税金を払ってると思うと残念過ぎ。
ちなみに大沢の演技はとても良かった。