「ゾンビ=反体制」ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビ=反体制
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社会主義国キューバ初のゾンビ映画。
監督はかなりのゾンビ好きらしく、「ゾンビ」のように社会的メッセージを真面目に伝えるのではなく、「ショーン・オブ・ザ・デッド」風にコミカルに描いたそうな。
突如キューバに溢れだしたゾンビに対して、主人公たちがとったゾンビを狩って金儲けという行動も、キューバ人は苦境にたってもまず金儲け、そしてやばくなったら逃げ出す国民性らしい。
そういう意味では、世界中で作られるゾンビ映画の中で自国らしさを出していると言えるでしょう。
じゃあそれが面白いのかと言えば、自分的にはちっとも面白くなかったです!
ゾンビが溢れても全く慌てないラテンのノリなので緊迫感ゼロだし、主人公のダメ中年と相棒は最後までダメ人間のままなので、「ショーン・オブ・ザ・デッド」の主人公たちみたいに共感もできない。
特に、ゾンビじゃない人を殺しまくる相棒の描写はブラック・ユーモアの笑いどころ(特にアメリカ人殺しちゃうところ)なんだろうけど、胸糞悪いだけ。
自分的には、本作が各国で賞を獲ったのは、キューバでゾンビ映画て珍しいじゃん。ゾンビメイクもしっかりしてるし、お国柄もちゃんと出てて良いんじゃない!てだけの理由としか思えない。
ラスト、主人公が残るのなんで?て言う人多いけど、あれは検閲するキューバ政府に媚び売ってるだけでしょう(笑)
まぁ、そのおかげで皆の目に触れられたんですけどね。
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