「脚本や絵が高クオリティの子供向けアニメ」映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム) 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本や絵が高クオリティの子供向けアニメ
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ドラえもんの映画は子供と一緒に久々に見ました。
いつものドラえもんという感じではありますが、ドラえもんとのび太の友情につながるラストのセリフとかはすごく綺麗に終わらせていて、脚本力の高さを感じました。
鈴が溝に落ちて探した思い出をドラえもんは大事にしているけど、のび太はすこしわすれてて、でも鈴を見つけた時に思い出す。それを伝えるのに、靴の中で見つけたよ、という過去に見つけた件で冗談を言いながら伝える、そしてエンド、というのはとても好きな終わり方でした。
子供にもわかりやすく平易なのに、ちゃんとミスリードもあって、尚且つ意外な展開や、なすすべもないみたいな絶望感も演出に組み込むなど、あの時間の中ですごく巧みに見せ場を作れているのは脚本の妙だなと思います。
あと、シンプルに絵としてのクオリティも高い。
ただ、しずかちゃんだけ素っ裸になるのは、時代的にどうなん?とは思いました。ま、それがドラえもんというなら、それまでですが。
全体としてよくできた映画。作劇のお手本になるので、子供に見せるのもとても良い映画だと思います。
ドラえもんというコンテンツはまだまだ続けられそうですね。
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