「最後まで見てホッとしました。」リアル 完全なる首長竜の日 phoenix1さんの映画レビュー(感想・評価)
最後まで見てホッとしました。
誰もが抱える心の闇をテーマにしている点では新鮮さは希薄だが、ストーリーは視聴者を翻弄する展開が凝らされていて飽きない。自殺をしたという恋人の意識に入り込み、その原因を知ろうとするが、意外な展開が待ち受けている。
冒頭では、オカルト映画を思い起こさせるグロい映像が連続して、どうなることかと不安になったが、中盤以降は、ようやく謎が解けて行く。首長竜(くびながるりゅう)の正体は如何に...
今や実力派の若手Top女優と言っても過言ではない綾瀬はるかは、ソフトなイメージと裏腹な「ひた向きさ」がファンを裏切らない。佐藤健も現代の草食系男子を思わせる表情や振る舞いの中に頼りない未成熟な青年の雰囲気を感じさせる。いまどきの自立した女性ファンを魅了するに十分だ。
先端医療スタッフ(医師)役の中谷美紀がなんとも不思議な雰囲気で好演している。蛇足ですが、浩市(佐藤健)の母親役の小泉今日子は、あまりに若く見えすぎて、はじめは姉役かと勘違いしたくらい。色気付いてる設定は分るが、もう少し老けメークでもさせれば良かったのに。
全体的には、前半から中盤過ぎまでの展開に意外性もあって楽しめます。後半の終わりに掛けては気持は盛り上がりますが、それ以降は期待通りの展開になるので最後は、「なるほど~」で終わります。悪くないです。平日夕方の豊洲(ららぽーと)で見たのですが、大きな劇場に観客は3名のみでした。もうちょっと人気があっても良いと思う映画です。
最後に、「首長竜」がちょっぴりかわいそうだと思うのは私だけでしょうか?ペンダントで満足するというのも少し無理があったかも。
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