劇場公開日 2013年6月1日

「日本でここまで大規模に公開する映画でここまで変な映画は久しぶり」リアル 完全なる首長竜の日 バイオレンス・アックンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0日本でここまで大規模に公開する映画でここまで変な映画は久しぶり

2013年6月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

 突然出現するグロテスクな死体、CGで描かれたような不気味な人間、突然現れる謎の子供・・・。これらと、音の使い方や、現実味のないおかしな演出などで映画の前半はもうおかしくて不気味でしょうがない。
 これらのおかしさはチープと捉えられるかもしれないけど、まあわざとやってるのは明白でしょう。たとえば最初の部屋のセット。いかにもきれいきれいしすぎてて映画っぽい。この映画っぽいというのがミソである。まあネタバレになるからあんまり言わないけど・・・。
 しかし俳優目当てに来た人が度肝を抜かれるのは分かる。前半で分からないことが多すぎるから。しかし近年の日本映画は分り易すぎたのではないだろうか。俺の個人的な意見かもしれないが見応えのない映画が多かった。
 この映画は誰が見ても「なんだこりゃ」と思う映画だと思う。でも俺はこの「なんだこりゃ」をもっと大切にしたいと思う。そりゃ興奮するだけの映画も大好きだけど、こういう「なんだこりゃ」みたいな映画はもっとあってもいい。

バイオレンス・アックン