舟を編むのレビュー・感想・評価
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配役バッチリ
ここまで原作に忠実で、文句のない配役は珍しいと思う。
強いて言えば、西岡の嫁役がもっとブサイクだったらよかった。ブサイクの件が削られてたからまぁ、いいのだが…。
小説を読んでいて、イメージが浮かびにくいところが多々あり、映像で見られて良かった。
例えば、たくさんの学生アルバイトと作業する様子なんかは、映像の方が迫力が伝わってきて、さらに作業の地味さに途方も無い苦労を感じた。「用例採集カード」は、英単語を覚えるペラペラめくるやつを想像していた笑
ユーモアもあり、かぐやの情報を「用例採集カード」に書いたところは、とても良かった。
小説と同様、本当に辞書を作る以外の見どころが無く、人の人生をもっと描いていたら、もっと感動があったと思う。
気がついた時には物語に没頭していた。
大渡海!
面白かったです。原作を先に読んでしまっていたので、展開は手に取るように分かっていましたが、やはり映像ではその登場人物がより活き活きと実体化されていますから、愉しいです。
新しいもの、今までとは違う発想の辞書を生み出す苦労や楽しみが、じわじわと心地よく観る側に伝わってきます。
15年に渡るそのプロセスを充分に描くには、やはり原作には叶いません。が、小さな舟を漕ぎ出して大海原を目指していく人達また支える側の、静かな熱意と絆を感じることができ、日本人気質の美しさを垣間見た思いです。
さらに、舞台となったのは90年代からの東京でしたが、出てくる独身寮の大きな階段や、まじめとかぐやが初対面した踊り場?みしみしと音をたてる数々のおんぼろ建物。レトロでアナログの世界観がそのまま、古風な主人公夫妻の恋愛観とマッチしていていて、これは原作では感じられなかったことでした^_^
松田龍平さん、宮崎あおいさんは勿論のこと、良い存在感を出していたオダギリジョーさん、渡辺美佐子さん等、皆さんの笑顔が最後まで焼き付く、気持ちのほぐれるような素敵な作品です(*^_^*)
まぁまぁ
ゆったりした時間
思ってたよりかは
いい人達
地道な月日の積み重ねで辞書は出来る
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
地道に続ける地味な作業を、地味だけど真面目に描く。音楽も演出も控え気味。辞書作りをこんなに小さな部署でこんなに時間をかけて行っているとは思わなかった。少しずつ少しずつ月日を積み重ねないと出来ない仕事があった。その間に製作に関わっている人々も、結婚や病気といった人生の転機を迎えるほどの時間が経過する。長い割には淡白な展開だけど退屈するとまではいかず、彼らとともにゆったりと流れる時間をのんびりと眺められた。
辞書の魅力を伝える事に専念した映画
全体的に薄味で物足りない作品。
全く面白くなかった訳ではないが。
全体的に薄味で物足りなかった。
まず俳優陣が非常に豪華。
私が好きな俳優さんが沢山出ており彼等が動いているだけで胸躍るものがあるのは確か。
ただ全編通して薄味。
本作は辞書編纂に苦慮する仕事の話と、主人公と女板前の香具矢(カグヤ)との私生活の話、大きく二つに分かれますが。
…両方とも中途半端。
辞書編纂の作業は作業工程を見せることで途方も無い作業の道程を見せようとしていますが作業の説明自体は興味深いものの、10余年の期間がブツ切りで描かれるため苦労感が伝わり難い。
終盤、大きなアクシデントが起こっているような雰囲気有りますが盛り上がりを作り出すための、話のための話感が強かった。
プライベート側も序盤は主人公の不器用感やピントのズレをコミカルに描いていたものの中盤以降はすっかりと影を潜めて面白さの要素が減っていました。
また本来は話の一つの軸になり得る、宮崎あおいが演じる香具矢(カグヤ)の女板前としての苦悩も摘み食いはしたものの尻切れ蜻蛉の感が否めない。
結果、大した波乱も無く何か分からないけど上手くいっちゃった感が。
主人公も含めた周りの人物の成長した感じが薄かったような気がします。
ただ、薄味ですが安心して観れる作品なのは確か。
他人と観に行く上では安牌かと。
オススメです。
編むという事
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