「期待しないで見よう」舟を編む みかさんの映画レビュー(感想・評価)
期待しないで見よう
クリックして本文を読む
本を読んで面白かったのとアカデミー賞6冠ということで、DVDを借りて見てみた。
この映画を見て良かったと思うのは、一つ一つの言葉を丁寧に扱い辞書を作り出す過程を垣間見ることが出来たこと。その中で自分はいつも適当に言葉を使っているなあと考えさせられた。
また主人公の馬締を演じる松田龍平の演技が良い。松田龍平さんはクールな顔立ちで、一見馬絞のような優しい雰囲気を作るのは難し
いだろうと思っていたのだが、演技が手伝って馬締の優しさや誠実さがよく表れていた。
所々に笑いが散りばめられており、その度に主人公含む登場人物への愛着が湧いていった。
しかし香具矢が馬締を好きになる過程や、アルバイトの人々が馬締に信頼を置くまでの過程の説明が不足している。その為二人の恋が成就した後の喜びや辞書を作り終わった時のカタルシスが薄れているように思った。
アカデミー賞を6冠撮ったということで期待していたが、そこまでの感動はなかった。
コメントする