劇場公開日 2024年3月1日

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「1995年から2009年までの長きに渡る物語。" 言葉の海を渡る舟...」舟を編む ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 1995年から2009年までの長きに渡る物語。" 言葉の海を渡る舟...

2025年8月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1995年から2009年までの長きに渡る物語。" 言葉の海を渡る舟" 27万語の中型辞書「大渡海」の完成までに費やす努力と、作る人達とそれを応援する人達の地味で熱いヒューマンドラマ。
最初の方で「用例採取」とは辞書に載せる言葉を集める作業のことで「辞書作りはまず、言葉集めから始まる」との事。
「なるほど」と思う。観客に分かりやすく始まる展開だ。
映画の途中12年の経過がある。主人公の馬締光也はベテランになり、新人の岸辺みどりが配属される。
地道な作業をずっと見せ続けるのではなくて新キャラを入れて新鮮味を出すのに成功してる。
原作小説は未読で、アニメもある様だ。
初公開から10周年となる2024年の3月に、35ミリフィルム上映を含む期間限定のリバイバル上映をしたらしい。
そして2024年にNHKの連続ドラマ「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」(全10話)が新たに始まった。私はNHK BS4Kを録画してたのでローペースで観てて、3話目を見た後にこの映画の予告編を見た。そして勘違いしました。
「映画の続きがNHKのドラマなんだ」と。ドラマでは既にベテランの馬締が配属されるシーンが予告にあったから。そう思って鑑賞したら違う。「映画の後半部分をドラマ化」してるのに気づく。主人公を替えて。
大渡海の完成後も まだ用例採取している。ずっと繰り返す作業なのだだろうか。いい意味で職業病だろう。私も経験がある。

ナイン・わんわん
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