「辞書作りも人生も一つ一つ丁寧に紡ぎ出していく」舟を編む 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
辞書作りも人生も一つ一つ丁寧に紡ぎ出していく
評判も非常に良く、本当ならば劇場で観に行きたかったのだが、近くの映画館でやってなかった事もあり、レンタルになるまで待つしかなかった(泣)
そうこうしている内に来年のアカデミー賞外国語映画賞の日本代表にも選出。期待は高まるばかり。
ようやくレンタルリリースされ、鑑賞。
メチャメチャ好きなタイプの映画。去年の「わが母の記」もそうだが、クスッとさせられしみじみとさせられる、日本映画の良心とも言うべき作風は、どうしても自分の心に直球ストライクなのだ。
辞書作り。
こんな地味そうな話が映画になるの?
なるんです!
むしろ、映画向きの話だと思う。
こういう知られざる世界を描いた作品は邦画の名作に多々あるし、主人公の姿や恋と絡め、言葉への敬意に溢れ、人と人の交流の尊さも描き、素晴らしき人間讃歌&職業讃歌になっている。
主人公、馬締光也のキャラクターがいい。
名前の通り真面目だが、口下手、コミュニケーション下手、内気、不器用、ちょっと変人さん。
何だか自分を見ているようで共感せずにはいられなかった。
そんな馬締が、密やかながらも殻を破り、ひたむきに情熱を傾ける姿に、誰が文句をつけられるだろう?
元々個性的な演技が光っていた松田龍平がまた巧い。ホント、何をやらせても器用な演技派である。
新旧実力派のアンサンブルも極上。
一人一人挙げていったらとてもじゃないけど文字数が足りないので泣く泣く割愛するが、特に、映画にいいメリハリをつけてくれたオダギリジョーの妙演と、穏やかで優しい加藤剛の存在感が特筆。
下宿のタケおばあさんと契約社員の佐々木さんの好サポートもナイス。
石井裕也監督、グッジョブ!
企画から完成、辞書が出来上がるまで、実に十数年。
言葉を収集し、意味を調べ、校正を重ね、かつオリジナリティも出す。気の遠くなるような作業。
そのなかで幾つものドラマも生まれる。
あわや発行中止になった時は、続行の為奔走。
発行直前にミスが発覚した時は、皆で泊まり込みで再確認。
十数年という歳月の中で、出会いもあれば別れもあり、友情や団結力も育まれ、次第に主人公も成長していく。
辞書作りという作業に留まらない、人生そのもの。
仕事も恋も一つ一つ丁寧に紡ぎ出していき、自分だけの人生という名の辞書が完成する。
言葉は生きている。
熱中出来る天職があるって素晴らしい。
「大渡海」が欲しい。
人生って面白い。
三浦さんの原作の方が千倍素敵ですが・・
本作も素敵ですヽ(^o^)丿
後半の二人ソバを食べるシーンから・・完成披露パーティーまでズット泣きっぱなしでした。
邦画の真骨頂ココに有り!
満島旦那石井監督!やるな!て感じですヽ(^o^)丿
今から・・
長くて熱いレビュー書きます!
良かったら見てやって下さい(^・^)♪
映画だけでなく、実は読書も大好きな俺ですがψ(`∇´)ψ
こちらは今原作読んでます。
・・まだ途中ですが素晴らしいですね♪( ´▽`)
良著が良作にならないのが映画の常ですが・・
こちらは正解???
DVDチェックしたいです♪───O(≧∇≦)O────♪