劇場公開日 2013年1月18日

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「だいちゅき!」テッド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0だいちゅき!

2013年7月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

昨年夏、アメリカで公開された時から見てみたいなぁ…と思っていた作品。
日本でも公開になったものの、僕の住んでる町では公開されず(泣)、レンタルになるのを待っていた。

まず思ったのは、よく日本でヒットしたなぁ!
一見ファミリー映画のように思えるが、とんでもない!
キツいジョーク、過激な下ネタ…R15のアメリカン・コメディ。
「風立ちぬ」が子供向きじゃないと言われてるけど、イヤイヤ、こっちの方が子供向きじゃないでしょ(笑)
こんなにハンデのあるアメリカン・コメディだったら普通日本では受けないのに、興行40億超えの大ヒット!(「ドラえもん」を上回った!)
それもこれも、あの中年テディベアの魅力なのだろう。

ジョン少年の祈りが通じて命が宿ったテディベア。
最初は愛らしかったのに、どんどん堕落していって、好きな物は女、アルコール、ドラッグ。
まるで下品になってしまった寅さんか、「クレヨンしんちゃん」が悪い方向に成長してしまったような困ったちゃん。

困ったちゃんと言えばジョンも。
35になっても中身は子供。彼女に愛想を尽かされるのはまだしも、その美人の彼女をすっぽかしてテッドの誘いに乗っちゃうなんてダメでしょ!(笑)

だけど、この二人の友情、分かるなぁ…(笑)
端から見ればダメダメかもしれないけど、最高に波長が合って、切っても切れない腐れ縁。
時々喧嘩したりもするけど、やっぱりお互いにとって必要な存在。彼女との復縁にも一肌脱ぐ。アイツがいて俺がいる、俺がいてアイツがいる。
男同士のこういう友情って、あるある。
ただの心温まる綺麗事ではない友情が、妙に親近感が沸き、共感を呼んでしまう。
ミラ・クニス演じる彼女の役回りもイイ。
そして最後は、チクショウ、ホロリとさせるぜ…

随所に散りばめられた小ネタは毒舌が利いてて爆笑。マニアック過ぎて分からないのも有り過ぎ(笑)

男気溢れる役が多かったマーク・ウォールバーグの、大人になれきれないダメ男役がハマっている。
ミラ・クニスの名コメディエンヌぶりも魅力的。

でも何と言っても最大の見所は、テッド。
そのテッドに本当の意味で命を吹き込んだセス・マクファーレンのユニークな才能に座布団一枚!

くまモンよりテッドの方が“だいちゅき”!

近大