「よかった」マジック・マイク 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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男のストリップの映画をおじさんが見に行くのも変な感じだと思ってスルーしていたのだが、青春の輝きと挫折を描いた素晴らしい映画だった。
マイクが銀行で自慢げに札束を提示するのだが、そのお札がとてもしわしわで、それが後でチップのお札を一枚一枚丁寧にしわを伸ばしていたものだという事が分かって、切なかった。
享楽的な生活に対する憧れが刺激されたが、実際自分には向いていないので、結局憧れるだけでどうにもならず、虚しい気分になった。
マシュー・マコノヒーがカリスマ性がありながらも信用できない感じが、とてもリアルなたたずまいだった。
MDMAで4Pみたいになる場面がよかった。あんな感じのラリっている場面がもっと見たかった。
アダムがマイクに謝る場面で、マイクの手作り家具をクソミソにけなすのが、シャレのつもりなんだけど、実際大したものには見えずシャレになってるのかどうか微妙な感じを突いていてとても面白かった。親しみを込めているのだろうが、あんなふうに謝られても腹が立つ。とても面白い場面だった。
アダムのお姉さんのコディ・ホーンが顔もシルエットもすごくよかった。
日本版ならホストクラブのもっと陰惨な話になりそうだった。男性ストリップはまだ女性に対する経済的な負担が大したことなさそうで健全だと思った。
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