「若い部下や後輩がいる方は是非」マジック・マイク CHAPPOさんの映画レビュー(感想・評価)
若い部下や後輩がいる方は是非
TSUTAYAで旧作100円キャンペーンをやっていて、
たまたま手に取った作品がこれ。
男性ストリッパーなんて、口では『嫌だ~』なんてカマトトぶる女性は多いだろうが
実は興味のある人の方が多いのではないだろうか。
アメリカンコメディにありがちな、エロでバカで何も考えずに見れる映画
と、油断していたらどっこい。
貧富較差や、人間育成
見ている人の日常の些細な悩みをジワジワと浮き彫りにしてくるような、そんな印象を受けた。
主人公のマイクは、自分の夢を持ち、それを叶える為には何でもやるという男。
現場作業員や、ストリッパー。
それだけ頑張って働いても、結局ローンは銀行から拒否され、夢には一歩及ばず。
挙げ句、目をかけてやった後輩アダムは調子に乗っちゃってとんでもないことやり出すし、基本損してばっかりの主人公。
ただ、アダムみたいな子は今の日本でも多いのではないだろうか。
自分からは積極的には動かないものの、回りにおだてられ囃し立てられると、調子よくなっちゃって常識では考えられないようなミスや問題を犯しちゃう子。
こういう子って、おだてりゃやるから扱いやすいといえば扱いやすいのだが、
自分からなにかをやるという経験がないから、自分を制する能力に著しく欠けている。
会社で若い部下や後輩を持つ方には、アダムを見て、『あるある~』と共感するところはあるかも。
そんな、大変な後輩をスカウトしちゃったマイクが唯一救われるのは、最後の最後のシーンだけ。
それも、すべての問題が解決されてスッキリ!という感じではなくて
『ええぇっっ!本当に大変なのはこれからじゃん?これで終わり!!?』という突っ込み満載なラスト。
続編があるということなんで、次に期待。
アダムには少しお灸を据えてやって
そしてマイクが真の意味で成功する
そんな結末を激しく希望。