清須会議のレビュー・感想・評価
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演技に魅了♡
三谷幸喜作品、初の史劇。 織田信長が天下統一目前にこの世を去り、後...
三谷幸喜作品、初の史劇。
織田信長が天下統一目前にこの世を去り、後目争いに2人の男が台頭する。
羽柴秀吉と柴田勝家である。
2人はそれぞれ、後目を次男三男に継がせようするが、そこには様々な駆け引きが水面下で広げられている。
誰を味方につけるかがこの映画の味噌で、そこで登場する人物たちはみな個性があり、クセがあるものばかり。
駆け引きに成功し、最後に笑うのは誰か。
まず、秀吉を演じた大泉洋がかなりハマっていて違和感を感じさせなかった。
柴田を演じる役所広司もこの手の役への憑依具合はさすがの一言。
しかし、これまでの三谷幸喜作品から期待していた一発逆転や、思わずふと笑ってしまうコメディ部分は、この映画からはあまり感じることは出来なかった。
物語のモチーフがモチーフなだけに、期待してしまった分少し残念に感じてしまった。
次回作には期待したい。
ストーリーより役者
歴史の転換点の一つとなる交渉を、軽快に楽しく観られる
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
羽柴秀吉対柴田勝家は、大泉洋対役所広司であり、双方の駆け引きに加えて彼らの演技も見応えがあった。特に大泉は彼の普段の印象と性格をいかして、秀吉の小賢しさを軽快に演じていてなかなかのはまり役だった。池田を取り込もうとする二人の調略など、面白い場面がたくさんある。これを観ていると、融通がきかない柴田に対して、秀吉は柔軟で器が大きい。やはりこの分野では秀吉が上手か。
視聴者は結論がどうなったかは当然知っているものの、そこにどうたどり着いたのかまでの山あり谷ありのどたばたが楽しめる。どうすれば有利になるかの大局図を考え、周囲を味方につけるためにあの手この手で説得をし、既成事実を作るために仕掛けをする。表で正論をそれらしく通そうとしながら、裏で出し抜きあいを仕掛け謀略を仕掛けと忙しいが、それを喜劇調に楽しく見せてくれたし、複雑な話だけど歴史を背景にしているので登場人物もその立場もわかりやすいのもいい。
お正月にぴったり
うーむ
三谷ワールド×戦国=面白い!
『清須会議』
さすが三谷さん!極上のエンタテイメント
映画は見に行けなかったけど評判がよかったようで気になってました。
昨日テレビで放送してたので見ました。
三谷さんの作品はたくさん見てますが、時代劇も上手い。
配役もぴったりだし(柴勝の役所さんがこんなにハマるとは!大泉さんのサル秀吉の飄々として実は狡猾な感じも上手い!)、笑わせるところは笑わせて、みんなそれぞれ個性がきちんとあっていい。
見たあとにものすごい考えさせられる、とか、なにか感銘を受けるっていうのはあんまりないですが、気楽に安心して楽しめる極上の娯楽作品だと思いました。
豪華な俳優陣も楽しく、新しい人物が出たら「この人は誰だろう?」ってわくわくしながら見てました。
信勝?のバカ殿様が妻夫木くんだってかなり最後のほうまで気がつきませんでしたけど(^^;)
楽しかったです!
精巧でリアルなフィギュアで、一人遊びをする三谷監督
20年以上、脚本家・三谷幸喜のファンだが、その三谷監督の最新作、監督6作目の「清須会議」だ。『The有頂天ホテル』以降、迷走を続ける三谷監督だが、『ステキな金縛り』がやや持ち直した感があったので、期待して初日に観に行った。
が……、結論から言えば、かつて無いほどの凡作だった。
「笑いを期待したから失敗」なんて事は無い。そもそも、近年の三谷舞台は喜劇とは限らない。むしろ、全く笑えない作品も多い。もちろん、「清須会議」を爆笑喜劇だと思って観に行ってなどいない。
清洲会議といえば、いくらでも料理の出来る題材だ。そこに着眼したのは面白い。脚本家三谷幸喜の得意とする展開も十分に期待できる。にも拘らず、まったく面白みがない。
否、もし脚本も監督も三谷幸喜でなければ、星3点くらいあげても良いのかもしれない。しかし、脚本・監督として三谷幸喜が関わっているなら、いくら何でも、この出来はもったいない。
何をテーマに評価しても批判できてしまうくらいに感じているが、例えば、秀吉、勝家、お市の関係性を取り上げてみるだけでも、まったくカタルシスを感じさせない構成に呆れるばかりだ。
○秀吉が固執するほど、勝家は天下に固執していない
○そもそも、秀吉はそれほどお市に惚れてない
○臭くて粗野で気が利かない勝家だが、お市が身の毛もよだつほど毛嫌いしているわけではない
○お市の子供を殺した事について、秀吉は反省も後悔もそれほどしていない
○お市の事を狙う秀吉が、寧との関係悪化に気が気でないという描写も無い
こんな設定では、この3人の奇妙な三角関係について、どんなドラマを視聴者が受け取れば良いと言うのだろうか。
「秀吉は天下を取れた」「勝家はお市と結ばれた」「お市は、勝家に嫁ぐ事で秀吉に対する復讐は遂げた」という結果を見れば、3人とも目的を達成している。「あぁ、良かったね」としか言いようが無い。もちろん、「ハッピーエンドでみんなが幸せ!」という作品を造りたいなら、そういう関係性でも構わないが、この作品はそんなものではない。
「肝心の評定に盛り上がりが無い」という指摘も含め、あらゆる面で面白くも何ともない作品になってしまっている。
監督は、撮影前に「十二人の怒れる男」を見直したと告白しているが、とてもじゃないが、同作のどこを意識したのかサッパリ理解できない。大河ドラマ好きを自称している三谷監督は、過去の数多の安土桃山時代の大河ドラマの、何をインスパイアして映像作家となったのだろうか。群像劇としても、密室劇としても、サスペンスとしても、あるいは人間ドラマとしても、時代劇としても、英雄伝記としても、何一つ良さを見出せない。
この作品の中で唯一の見所は、登場人物のキャラクター造形だ。キャスティングの勝利とも言えるし、それを演じた役者達の力とも言える。衣装や小道具も良かったし、それを実現させた演出も良かった。
しかし、それは映画監督としての三谷幸喜の評価を高める事にはならない。
要するに、この作品は、精巧でリアルなフィギュアを作った三谷監督が、「戦国評定ごっこ」をして遊んでいるような作品なのだ。そうやって見れば、偶然だろうが、ポスターやチラシにずらっと登場人物の顔写真が並んでいるのも、それを暗に示している気がしてきた。
筆者が子供の頃、ゴム人形の仮面ライダーやウルトラマンなどの「ソフトビニール人形」を並べて、「待てショッカー!ライダーキック!!」「キキーーーー!」などと台詞を言いながら、一人で遊んでいたものだ。
女の子がリカちゃん人形やバービー人形で遊ぶのと同じ。大人になっても、ジオラマに小さなフィギュアを並べて遊ぶ人がいると思う。
子供だろうが大人だろうが、一応、自分なりにストーリーを作って、一人で台詞を言いながら遊ぶのは、楽しいだろう。
「清須会議」の三谷監督も、出来るだけリアルに再現化したフィギュアである役者達を自在に動かして、さぞ気持ちいいだろう。しかし、悪いがそこにある肝心の脚本は、まったく面白みがなく、ストーリーに深みも無い。
「喜劇ではない」と言いながら、コメディ要素をソコソコ入れている。キャラクターに思い入れがあるせいか、それぞれの登場人物に笑いの要素を入れてしまい、そこも散漫で空回りしてる。
これまでの三谷作品は、「一つひとつの素材を整理し、脚本を修正すれば、それなりに面白い作品になるのではないか……」という点は感じられた。しかし、「清須会議」のレベルなら、わざわざ凡作の脚本をいじらなくても、脚本から別の人間が作り、別の監督が撮ればいいと思わされる。
脚本家として、間違いなくある才能のある三谷幸喜ではあるが、(舞台についても言いたいこともあるが少なくとも)監督としては迷走を続けている。
どんな才能のある監督も迷走する事はあり得る。しかし、今の三谷監督には、その迷走の出口が見えない。
自分が自信を持てる新作脚本を、他の監督に任せてみるか、あるいは自分が監督するとしても共同脚本を試みてみるか、いずれにしても、このままでは次作以降に期待が持てない。
甚だ残念な作品だった。
三谷さんらしく無い作品・・、これはこれで〜
これはこれでおもろいψ(`∇´)ψ
史実に基づく一作。
この一連の流れは、数々のドラマ等でおなじみよね?
武力から知力へ・・
衝突から交渉へ・・
好人物と描くか?悪人とするか?
なんにしても、大泉さんの秀吉は圧巻☆ミ
役所さん/浅野さん/妻夫木さん/小向さんに佐藤さん〜
名優同士のぶつかり合いは素晴らしかった♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
(*天海祐希さんの使い方が贅沢過ぎた♪)
☆評価は・・
DVD100円基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇
観た後の飲みたいお酒】
日本酒なり焼酎
観た後の食べたい一品】
サザエのツボ焼き
・・三谷さん作品では、王様のレストランと素敵な金縛りとザ有頂天ホテルが好きです(=´∀`)人(´∀`=)
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