「文字通りの期間限定」エンド・オブ・ザ・ワールド arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
文字通りの期間限定
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明日がまた同じように来るなんて、本当は誰にも分からないのに、明日、来週、来月のことを考えて私たちは生きている。
未来があると思うから、我慢したり、躊躇したりすることもある。
でも、三週間後、惑星群が地球に確実に衝突し、この地球に生きるものに等しく終わりが訪れるとしたら、その時、人間は、あなたは、私は一体何をし、最期をどう迎えたいと思うのだろうか?
これを観た人は誰もが自分だったら?と考えずにはいられないと思う。
おそらく、先があると思って我慢したり、躊躇したりしていたことなんてどうでもよくなるんじゃないか?
この物語の主人公ドッジの妻リンダのように、浮気妻は即座に浮気相手の元に走るだろうし、ペニーのように海の向こうの家族が恋しくなるに違いない。
本当に大事なもの、帰りたい場所が見えてくる。
擬似的にこういうことを観る人に考えさせるという意味でとてもいい着想だとは思う。
しかし、このラストは腑に落ちなかった。
ドッジとペニーが別れ難くなるのは理解出来るが、いくら強くドッジに惹かれ、残り時間は少ないとしても、高々一週間の付き合い。やはりペニーは家に帰るのが妥当では?
やはり時間の重みというものは大きいと思う。あくまでも個人的な意見ですが。
ペニーを演じたキーラ・ナイトレイはこういう等身大の役というのは新鮮でチャーミング。もっとこういう天真爛漫な彼女が見たいと思った。
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