「ライト感覚で見れる地球滅亡系ムービー」エンド・オブ・ザ・ワールド シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)
ライト感覚で見れる地球滅亡系ムービー
地球滅亡まであと3週間、その時我々一般庶民は一体どんな最期を迎えようとするのか・・・と言ったような話になっていましたが、実際そうなったら本当にどんな最期を迎えようとするのでしょうかねぇ・・・。
主人公達のように最愛の人と最期を迎えようとするのか、家族皆で最期を迎えようとするのか、どうせ死ぬんだからと自殺してしまうのか、自分の人生を振り返りながら一人でひっそり死のうとするのか、乱痴気騒ぎで薬と酒とセッ○スに溺れようとするのか、昔愛した人に会いに行こうとするのか・・・。
こればかりは実際なってみないと自分がどんな行動を取るのかなんて予測不可能なことですが、案外この映画で描かれたような行動を取るものなのかも・・・と、ふと思わされてしまいましたよ。
でも、日本人は勤勉だから、最後の最後まで仕事しようとする人が存外いそうな気もするなぁ(苦笑)
まあ作品自体は正直思ったほどリアル感や世紀末感はなく、割と軽めのテイストで描かれていたので、そこまで真剣に考えるような映画では無かったのかもしれませんが、だからこそ逆に実際そうなったらどんな行動を取るのだろうかと、私は思わず考えさせられてしまいましたね。
とりあえず、一人で死ぬのだけは嫌かも・・・。
スティーブ・カレル(ドッジ)・・・彼に惹かれていったペニーの気持ちも分かるような、逃げて行った奥さんの気持ちもどこか分かるような、ちょっと不思議な雰囲気を醸し出していましたね。
それにしても、どこか冴えない生真面目な男役は本当に嵌りますね。
キーラ・ナイトレイ(ペニー)・・・キーラにしては珍しく底抜けに明るい奔放な女性を演じていましたが、これが似合っているかと言われれば若干微妙だった印象も・・・。
ただ、不思議と一緒にいたいと思わせる何かを醸し出す辺りは、さすがの演技でしたね。
ドッジが惹かれていったのも至極納得の存在感でした。
メラニー・リンスキー(カレン)・・・どうせ地球が滅亡するならば、ある意味こう言う女性と最期を過ごすのも悪くはない気もするのですが、ドッジの性格からすればどう考えても無理か・・・。
私なら一緒に「乙女の祈り」を見たいです(笑)
結局カレンはパートナーを見つけることが出来たのでしょうか・・・気になる。
アダム・ブロディ(ペニーの元彼)・・・それなりにいい男風ではありましたが、あれでは確かにフラれるだろうし、あんな男と最期を迎えるのは間違いなくゴメンでしょうね。
マーティン・シーン(ドッジの父)・・・出演者欄に名前が載っていなかったので、まさかの登場にちょっとビックリ。
それにしてもさすがの存在感でした。
そして粋な演出により、物語にグッと深みが出ましたね。
ドッジ家の家政婦のおばちゃん・・・地球滅亡まであと数日なのに、何故か最後まで掃除しようとする姿が妙にツボでした。
もしかして地球滅亡すること自体を分かっていない?いや、これが彼女自身のアイデンティティーなのかな?
まあとにかくいい味出してましたね。
犬(ソーリー)・・・めちゃくちゃ可愛かったので、もうちょっと見せ場を作ってあげても良かったような・・・。
まあでも、ドッジに拾われて本当に良かった!
ワンちゃんだって、それは一人で最期を迎えたくなんかないもんね・・・。
地球に巨大隕石が落ちてきたら、やっぱり「アルマゲドン」ではなく「ディープ・インパクト」な世界になってしまうのでしょうかね。
ブルース・ウィリスはやはり神話の世界の人なのでしょうか・・・求む、リアルブルース。