「人生の美しさと残酷さ」レ・ミゼラブル(2012) ヤマザマンさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の美しさと残酷さ
欧米のミュージカルシアターを長期間席巻してきたミュージカル映画を初めて鑑賞できた。音楽や歌詞がとても美しくかつ力強いので楽しめた。ジャンバルジャンの不屈の精神には相変わらず唸らせられる。パン一つ盗んだ罪を世から帰させられ長期間投獄されたにも関わらず、僧職者と会い悔い改めることができた。世を恨むことなく祈ることにより人生を倍生きるエネルギーを付与されることになるが、しつこい追跡者はいる。ただ舞台(残念ながら一度も見ていないが)と異なるからと思うが、冒頭夜の女に堕ちてゆく女性や後半バリケードで闘い狙撃されあるいは銃殺され死ぬ少年や若者のシーンにはリアリティがあり感情移入し過ぎて辛すぎ痛みさえも感じる。
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