「10年ぶりに鑑賞。」レ・ミゼラブル(2012) crisさんの映画レビュー(感想・評価)
10年ぶりに鑑賞。
こんなに終始歌ってる映画だったっけな?と久しぶりに観て思った。
記憶では普通に喋ってるイメージだったけど。
98%は歌だったかも。
でもほんとに、力強い。
最初から力強い。なんなら最初が一番力強いと感じた、私は。
あのジャンヴァルジャン達が大雨の中、船を引くシーン。
ヒュー・ジャックマンと気づかないくらいの演じ方。
いつもシュッとしたヒュー・ジャックマンのイメージだから、ボロボロの感じも演じ切ってる姿に見入ってしまった。
「生まれ変わるんだ!」と崖の上で叫ぶシーンはほんとに力強く、ビリビリ来た。あそこのシーン、とても良かったな。10年前にも観たはずなのに完全に忘れている。ほんと、人間の記憶って当てにならない。
ラッセルクロウ様
いいですね〜〜〜。なんかすっごい合ってたなあ、あの役。
謎の安心感があるんだよなあ、ラッセルクロウ。
どっちかというとヒュー・ジャックマンの方が「ラッセルクロウ」って顔してんだよなあ、私には。ウルヴァリン、のようなシュン!と切り裂くイメージが「ラッセルクロウ」という名前にはある。私はね。
だからそんな鋭敏な名前と本人のやわらかい雰囲気とのギャップがとても好き。今回の役の身分のいい感じも、合ってました。ラッセルクロウ様。
アンハサウェイ歌唱シーンは、すごく記憶にあった。髪を切られて坊主頭になった姿で涙を流しながら歌うシーン。あそこの印象が強い。
もはやこのシーンの記憶しかほぼないから、再鑑賞しようと思ったわけだった。
この時代、世界中で大きくいろんなことが変わる時代で、この時代を生きた人は大変なことも多かっただろうけど、やはり、昔を遡れば遡るほど、人間の「生きてる感」「alive感」は強くなる。生きることに、一生懸命。
難しいよね、死を感じることが少ない方がいいのだけれど。死を身近に感じている人は「生」も強く感じることができる。
自分たちの生活を変えようと、人が、命をかけて戦った時代があったのだということ。そして戦った結果、変わったということ。
そうやって、フランスの人たちの今があるんだもんな。
現代の日本で生きる人間として、なかなか考えられないこと、すごいことだと思うな
p.s.
ストーリーとは関係ないけれども、やはりこの時代って衛生面大変そうだな〜〜〜って、すごい何度も思いながら観てた。
なぜか「衛生面」が頭をよぎりまくった。