「俳優のかもし出す肉体のライブ感が詰まった映画になっている。」レ・ミゼラブル(2012) 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
俳優のかもし出す肉体のライブ感が詰まった映画になっている。
貧困で始まった人生、そこから名士になり時代を動かしてゆく男の話。原作は世の絶望や自身への勇気、そして愛情を織り込んだ名作。何度も映画化されたが、それだけ、しっかりとした物語であるという事だと思う。「舞台版のミュージカルの方が感動した」という人もいたが、それはそれ、見方や感情の入れ方の問題だと思う。
この映画の優れているのは
俳優の肉体から出る「気」の強弱で
それを歌う事で観る人に伝える
パワーに変えた事だと思う。
ミュージカルでありながら
大袈裟に踊らず振る舞わず
細い声でもその時の感情を
強烈な音にしている。
映像でも伝わる、伝えられる、
演出効果を狙っているものだと思う。
彼らの姿、俳優の演じる役、
それが手に届くところにあった。
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