「至福の芸術。なんだけど…」レ・ミゼラブル(2012) とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
至福の芸術。なんだけど…
ハサウェイさんの「夢破れて」は圧巻。
スーザン・ボイルさんの歌で初めて知ってお気に入りになりましたが、あんな歌だったとは…。
でもこの映画での私のお気に入りはエポニーヌの歌。片思いの切なさが胸にぐいぐいきました。
一つ一つの場面は、歌だけでなく、表情、セット、アングル、なにもかもなんて贅沢な作品なんだろう。
ジャベールが橋の欄干で歌う。理性は嵐の中、あんな中で歌うか?と思いつつ、ジャベールの心情をすべて表現しきっていて、惹き込まれる。
ただ、作品の素晴らしい場面だけを連ねたダイジェスト版を見せられたような気分。かなりCMで流していたからその影響?
この場面とこの場面を繋ぐ場面を観たいと期待している自分がいる。
舞台だと緞帳が下がったり、回り舞台が回って舞台が変わっていくその間があって気持ちの切り替えができて、違和感がない展開なんだろうけど、映画だと緞帳下がらないし…。私の想像力がないからなんだけど、唐突に次の場面に移るので、取り残された感?そのエピソードの繋ぎが観たくなる。
そんな違和感があるので☆1つ減らしました。
talismanさんコメントありがとうございました。
talismannさんのコメントが見当たらなかったので、こちらにお返事します。
ミュージカルの映画化難しいですね。
『ヘア・スプレー」や「恋する輪廻オーム・シャンティ・オーム』のように、映画としても最高、『グリース』も及第点。『シカゴ』も内容にブーイングですが、ミュージカルの映画化としては見事ですが…(舞台未見)。『ウェストサイド物語』は映画も舞台も未見ですが、素晴らしいと聞いていますが。
『コーラスライン』は映画も見入りましたし、来日公演のブロードウェイ舞台も良かったのですが…。
『レ・ミゼラブル』は映画は見たけれど、舞台は未見です。
『キャッツ』は映画は未見ですが、舞台は劇団四季のものをかなり前に鑑賞しました。はまりました。