「ミュージカル部分よりも巨大なセットに感動」レ・ミゼラブル(2012) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカル部分よりも巨大なセットに感動
知ってるはずのストーリーなのに革命シーンの辺りから手に汗握ってしまう。いや、多分市長になった1823年までしか覚えてなかったからかもしれない。
司教の施しと赦しでまず感動して、ファンテーヌの死で悲壮さに涙し、宿命の対決では自ら赦しを与える男になったところで感動。ラッセル・クロウ演ずるジャベールのその後の苦悩・自殺も見事だった。根底にはキリスト教が在り、自殺を許さないところでジャベールが天国へ行けないこともわかる。パンを盗んだという罪、そしてファンテーヌを見殺しにした罪が赦されるのはジャン・バルジャンが死を迎えたときなのだろう。それがラストの大団円(とは言っても皆死んでいる)に繋がる。圧巻・・・兵士、革命戦士、名もなき民衆が皆彼を聖者として讃えているラストシーンのスペクタクルは涙無しでは見れない。こんなに壮大なテーマだったのだとあらためて思い知らされた。
中盤で登場するマリウス、エポニーヌ、コゼットの三角関係に宿屋の夫婦が絡んでくるのですが、コメディ部分を夫婦のヘレナ・ボナム・カーターとサシャ・バロン・コーエンが担当していて、この盗み癖のある主人が落ちぶれてしまうところも面白かった。
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CBさんのコメント
2021年8月9日
> 兵士、革命戦士、名もなき民衆が皆彼を聖者として讃えているラストシーンのスペクタクル
そういうことだったのか。あれは、彼を讃えているシーンだったんですね。
何せ、感動でした。
NOBUさんのコメント
2021年8月9日
おはようございます。
ミュージカルブームがKossyさんに来たのでしょうか?
今作、私は勝手に「ラ・ラ・ランド」と並ぶ近年の王道ミュージカル映画だと思っています。(最近加わったのが、「キンキー・ブーツ」です。)