「ご都合主義」黄泉がえり プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
ご都合主義
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隕石の影響だか何だか良くわからないが、死者が生き返った。
しかも死ぬときについた傷とかは消えるという都合の良いパターン。
それが全国各地で起こり、世の中は騒然となっていた。
草なぎの女友達の竹内は、婚約者を事故で失っていた。
なので何とか彼を蘇らそうとしていたが、蘇らなかった。
蘇りについて色々調べていた草なぎは蘇らせる方法を実は知っていた。
蘇るには死体の一部が必要だが、その男の遺骨は海にまいたため、
蘇らないということを知っていたし、ドナー登録していたため、
実は彼の体の一部は鹿児島にあるという事も知っていた。
草なぎは自分が竹内が好きだったため、あえて黙っていたのだが、
実は竹内も事故で死んでおり、最近蘇ったのだという事を知る。
それで竹内の願いを叶えるために鹿児島へ行き、物を持ち帰る。
しかし竹内が本当に会いたいのは婚約者でなく、草なぎだった。
草なぎも、実は今までずっと好きだったと告白。
もっと早く言えやとか言いながら、竹内は消えてしまった。
時を同じくして、蘇った人全員が消えたっぽい。
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どんな無残な死体であろうが普通の姿になって蘇るし、
その割には体の一部が残ってないと蘇らないという、
物理を無視してんだかしてないんだか、ようわからん映画(場)
どっちにしても都合の良すぎる設定としか思えない。
それと蘇った人達は自分が死んだ事を知っているのに、
竹内は何故それを知らなかったのかも謎として残った。
理由はあるんかも知れんが、どうせこじつけなので興味なし。
大体、あんだけ婚約者の蘇りに躍起になってた竹内が、
何故最後急に草なぎを愛する気持ちに目覚めたんかも謎。
それに最後になって自分の嫉妬心を振り切った草なぎやが、
それは美談で語れる内容ですか?って疑問が激しく残る。
だって、好きな相手が実は死者やから結婚できないってわかって、
それでようやく重い腰を上げただけの話やん?
SF的な映画かと思ったら、最後は単なる恋愛映画みたいになって退屈だった。
さらに柴崎が歌うシーンが無駄に長い。3曲くらい歌ってた。
しかもそれがストーリーに深く関わる訳でも何でもない。
ただ竹内らが好きだったバンドのライブ会場が舞台やっただけ。
タイアップでこの曲売りたいだけやんと思った。
嫁が、誰に蘇って欲しい?って聞いて来た。
うーん、誰も蘇って欲しくないなあ、ってのが普通の感覚やと思うわ(場)