「ある1人の男の壮大な実験の、結果が現代の被害者たちなのかな、と」輪廻(2005) tabotyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
ある1人の男の壮大な実験の、結果が現代の被害者たちなのかな、と
ある男が、ある研究にのめり込んでいた。
それが、このタイトルである『輪廻』についてだ。
"肉体は器でしかない。
魂は記憶を残したまま、
次の体へと入り込むのではないか"、と。
…この男についての感想を書くとしたら、
1人でやってくれ! と思うだけだ…。
その研究を立証するために、この男は
たまたま泊まったホテルのスタッフや
客を次々手にかけ、恐ろしいことに
まだ幼い自分の子どもにすら手を下した…。
唯一、生き残った(生き残ってしまった、
と書くべきか…)男の奥さんだけが、
たった1人で
生きながら苦しんでいた。
そんな時、
この男の実験が実る、
おぞましい出来事が起こる…。
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後味が、とても、悪いです…。
渚さんや、ほかの被害者たちが可哀想…。
(ちなみに、渚さんとは、
この映画の主人公で、
輪廻研究を立証しようとするために
大勢を手にかけ最期は自○した男。
その男の、生まれ変わりが
渚さんです…めっちゃ可哀想…)
そして、
自分がその男の生まれ変わりと知り
精神が崩壊した渚さんは
精神病院の、無機質でやけに広い個室にいた。
その、
収容されている渚さんの独房へ
自分の子どもたちが大切にしていた
遺品・スーパーボールと話すお人形を
投げ込む、奥さん。
その奥さんの、一瞬だけ映る、あの、"目"…。
「私は、お前を、絶対に、許さない」と
絞り出すように訴えてくる
あの、"目"。
そして、スーパーボールを握る息子さんと、
あの言葉を話す娘さんの幽霊が現れる…。
『ズット イッショ ダヨ』。
(ここで突然の現実逃避、失礼します汗
★一つだけ。この映画で
大いに好きなものがあります。
エンディング曲が素敵です!
まわるまわるまわる〜🎵
扇 愛菜さんの「輪廻」。
これ[だけ?笑]はオススメ。
閑話休題)
……この映画に、救いは、ありません。
それでもご覧になる方は用心してください…。