陰詩
劇場公開日:2004年1月17日
解説
この世に想いを残す死者たちを描いた、3話オムニバスの悲恋ドラマ。監督は、第一章を『ザ・オークション セリにかけられた女たち』の旭正嗣が、第二章と第三章を「D#1」の巽祐一郎が担当。脚本は「SEMI 鳴かない蝉」の立石俊二。撮影監督に「いじめる熟女たち 淫乱調教」の加藤孝信があたっている。第一章の主演は『流れくノ一伝説 天草四郎異聞 魔剣のお夕』の熊田曜子と加々美正史、第二章の主演は「黄昏流星群 同窓会星団」の上野未来と「1980」の吉永雄紀、第三章の主演は「blue」の今宿麻美と「新・影の軍団 第参章 地雷火」の高野八誠。
2003年製作/92分/日本
配給:フューズビジュアル
劇場公開日:2004年1月17日
ストーリー
『第一章 ラビリンス』大学の友人やたったひとりの肉親である父親にまで無視され、淋しい日々を送る桐子。そんな彼女に声を掛けてくれたのは、幼なじみの健一だった。だが、やがて蘇る忌まわしい過去。実は、ふたりは幼い頃に公園の池に落ちた玩具を取ろうとして溺死していて、健一は今も現世を彷徨う桐子の魂をあの世へ導く為に現れたのであった。『第二章 クロス・ラブ』メル友のユズルが亡くなった。最後に彼が送って来た手紙の住所を頼りに、ユズルの住む田舎町へと出掛けたカナは、そこでマモルと言う青年と出会い、楽しい一時を過ごす。だが、実は彼はカナに会う為にこの世に戻ったユズルの幽霊だった。『第三章 シンドローム』病室で目覚めたユキ。過去のことを憶えていない彼女は、見舞いに訪れた恋人だと言うアキラと共に記憶を手繰り寄せるうち、彼女を恨んでいた親友・マイとマイの奸計に一枚噛んでいたアキラによって自殺に追い込まれ、病院に担ぎ込まれたことを想い出す。そんなユキに、今は愛していると言って詫びるアキラ。だが、彼女は彼を病室の窓から突き落としてしまう……とその時、復讐を果たした彼女自身もまた息を引き取るのだった。