ジャッカス・ザ・ムービーのレビュー・感想・評価
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迷惑系YouTuberの先駆け
粗雑で野蛮で危なっかしいバラエティ映像が次から次へと乱れ舞うオムニバス映画。映画とは言ってみたもののその内容は今でいう「迷惑系YouTuber」の動画に限りなく近い。レンタカーをメチャクチャに破壊してから返却したり、渋谷のど真ん中でスケボーしたり、実家のリビングにワニを放ったり。個人的にはゴルフ場でホーンを鳴らしまくるやつとレモネードアイスのやつが好きだったな。
資本にものを言わせたナンセンスというものは往々にして下品で醜悪なんだけど、それはそうとプリミティブな面白さがあるのでついつい笑ってしまう。ホームセンターの展示品のトイレで用を足すとか尻の穴にミニカーを突っ込むとか、もうほんとに始めから終わりまで一切意味がないのがいい。すべてが笑いというただ一点に向かって全速力で突っ込んでいく。
演技めいたドッキリみたいなわりかし行儀の良い映像もあれば、用を足している父親のシャツをビリビリに破く、みたいなパワー全振りみたいな映像もある。もちろんそこに整合性への配慮なんてものは微塵も感じられない。衝撃的なできごとがいくら起きようとその顛末が語られることはなく、気がつけば次のトピックに移行している。
油っこい映像が多いので途中で食傷気味になってしまうかとも思ったが、意外にもそんなことはない。編集が凝っているからだと思う。デカめの中編映像の間に、ポツポツと数秒足らずの意味不明な掌編(笑おうにも笑う暇すらない)を挟むことで、受け手を半ば強制的にchillさせているのだ。凝っているとはいっても小綺麗な感じじゃなくて、むしろ原映像のナンセンスを加速させるようになっているのが巧い。
こんなガラクタの寄せ集めを映画と呼んでいいのか?という意見がちらほら見受けられるけど、編集の凝りように目を向けると、これはれっきとした映画だよ!と擁護したくなってしまう。
全米CS放送史上最高視聴率を獲得し、 TV放映を観た多くの大人や小...
全米CS放送史上最高視聴率を獲得し、
TV放映を観た多くの大人や小学生がマネをして大怪我を負い
社会問題にまで発展したリアリティ番組の映画版。
“ジャッカス”はアメリカのスラングで
「バカ・アホ・間抜け・役立たず」を意味する。』
この宣伝で見たくなりました。
もう、ほんとね、やりすぎ!
出川か!とつっこみたくなります。
体張りすぎね。
下ネタも満載だし、見てるだけで痛い痛い痛いってのもあるし、
苦手な人は苦手かもしれないです。
まさにおばかムービー。
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