アフガン零年のレビュー・感想・評価
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女性蔑視
女が男を伴わないで外出することは許されなかった。女性の地位が極端に低い、どちらかといえば古いイスラムの教え。女が一人で出歩こうものなら、タリバンに殺されるという悲惨な国情でもあった。
そんな中で、少女の家族はははと祖母との3人暮らし。男手がないと生活できないので、少女は男の振りをさせられる。髪を切り、男の服を着て、なんとか知り合いの小さな店で働くことができた。イスラムの学校に入り、何度も女であることがばれそうになるが、お香屋の少年に助けられ、オサマと呼ばれる。しかし、ついに見つかってしまう。公開処刑場にて次々と死刑判決が下りる中で、少女は老人と結婚することでなんとか許される。
切った髪を鉢植えにして祈る姿、祖母が「虹を渡れば男になれる」と繰り返す台詞。学校での集団入浴、井戸に吊るされる罰、いい加減な死刑判決。印象に残るシーンが多い。圧政に苦しむ人民の姿よりも、女性蔑視のイスラム世界の憤りを感じさせる・・・
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