ネバー・セイ・ダイのレビュー・感想・評価
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どっちもどっちの復讐劇
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まるで007シリーズのような邦題ですね、監督が007を多く手掛けるジョン・グレンだから配給会社がひっかけたのでしょう。原題はThe Point Men、軍事用語で歩兵部隊の先頭を歩く兵士、真っ先に狙われるので危険ですし、敵を見定める能力、警戒心が求められる役割だそうです。
主人公トニーたち数名はイスラエルの諜報機関モサドに雇われた対テロ工作員、敵役はパレスチナのテロリスト、アマール・カミル。カミルの暗殺後、チームは解散、ところがかっての仲間が次々と謎の死を遂げる。殺したのはカミルの替え玉でないかと考えるトニーは真相究明に乗り出す・・。
モサドもテロリストもどっちもどっちの殺し合い、お互いに仲間や家族を殺されているから不毛の報復合戦の様相。
かっての仲間たちは世界各地に散っているのでテロリストの魔の手も執拗に追い狙う、ロケ地はルクセンブルク、ニューヨーク、エルサレム、チューリッヒ、テルアビブ、モナコと豪華なのだが予算の都合での駆け足なので各地の魅力までは描けません、主人公もなぜ俺たちばかりが狙われるのか不思議がりますが、観ている方も合点がいかないので全体像が掴みづらい。
まあ、終わってみれば納得ですがアクションを含めてチープ感が否めません、必然性の無いヌードシーンなど、B級映画の類にも映りました。ボンド映画の巨匠も齢70才ですので多少切れ味が鈍ったのかしら・・。
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