「ようやく見た有名作品だが、やはり子供向けだろう」E.T.20周年アニバーサリー特別版 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ようやく見た有名作品だが、やはり子供向けだろう
総合:50点
ストーリー:50
キャスト:65
演出:65
ビジュアル:70
音楽:80
「トワイライト・ゾーン」「1941」などのスピルバーグ映画に度々登場する、子供は全面的に善良で愛らしい存在という概念にどうも辟易して、なかなか見ることをためらっていた作品。以前は全面的に悪な巨大ホオジロザメを登場させ、次から次へと人々を襲わせて食い殺させていた監督とは思えないほどの対照的な作品になっている。地球に太古から住む鮫は悪だが、子供とはるばる宇宙から地球にやってきた生物は善らしい。「激突」などでも描かれた、なんでも絶対的な善と悪とに物事を白黒つけて分けたがる彼のこんな単純な思考が嫌いで、映画界に絶対的な名声を確立していった彼のこのころの作品がどうにも好きになれなかった。だがテレビ放送をしていたので遂に見ることにした。
やっぱり予想した範囲を超えることのない、良くも悪くも子供たちの活躍する心温まる空想映画だった。音楽にのって自転車が空を舞いあがる場面だけは素晴らしかったですよ。でも子供が見ればよい作品なのだろうが、いい大人が見て感動したり楽しいものではなかった。もし子供のころに公開されていて、それを見ていれば全く違った感想を持ったかもしれない。でも少なくともいい歳した今の自分には幼稚に思えた。見るべき適切な時期を逃したのかもしれない。だが自分がどう思ったかは別にして、とりあえず映画史に残る有名作品をようやく見ることが出来たという満足感は得ることが出来た。
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