藍色夏恋のレビュー・感想・評価
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染み込む様な淡い時間
幼い恋心を描いた、無垢でどこか切ない物語。
夏の空気感が心地良く、蝉の声や校舎の雑踏なども実に良いんです。
また、作品全体に漂う透明感が素晴らしいですね。
主演のグイ・ルンメイとチェン・ボーリンは、二人ともこれがデビュー作というのも見所ですね。
まだ若き頃の二人のやり取りも良いですし、雰囲気がぴったりでした。
ちょっとした三角関係やLGBTの要素も含んでいるのですが、全くいやらしさがない真っ白な感じ。
すうっと染み込む様な、淡い時間でした。
一世代前のキャバクラや韓国の今の化粧に僕はあまり心が動かされない。
海を汚す様な無神経な男に良い奴はいない。
『早く、忘れられる日が来ると良いなあ』って言ったセリフがあるが、健気に思う。
林月珍が張士豪を♥なんだけど、途中から○村拓○に変わる。僕みたいな爺さんでも、張士豪の方が良いと思うが。幼いっても事か。
日本人より、韓国人より、中国人の方が、カワイイと思うのだが。やっぱり、スッピンって事かなぁ。化粧が悪いとは思わないが、一世代前のキャバクラや韓国の今の化粧に僕はあまり心が動かされない。綺麗と思うが、皆変わらず、個性が無いように思う。
この映画のストーリーについては、ネタバレになるので、これ以上触れない。兎に角、僕に取っては、♥だね。
鵞鳥湖の夜を3回見て、この映画を見て、グイ・ルンメイのファンになった。勿論、体育の先生の感情とは違う。64歳の爺さんがトレーシー・ハイドに出会ったって事か。
【”限りなく透明に近い17歳の淡い恋” 若きグイ・ルンメイさんの勝気な眼と白い肌に魅入られた作品。】
ー グイ・ルンメイさんを、映画館で観たのは「鵞鳥湖の夜」が初めてである。
清楚な雰囲気を漂わせながら、”水浴嬢”を生業としている役であったが、”どこかで、会った事がある気がするなあ・・”などと勝手に思いながら鑑賞していた。ー
◆感想(一部、今作のグイ・ルンメイさんに対して。)
・今作で、女の子が好きなモン役を演じた18歳のグイ・ルンメイさんを見て、ビックリした。
僕が、20代初めに好きだった女性にソックリなのである。
少し、勝ち気な性格でツンと澄ました表情。
薄い唇。
濁りが全くない白目の中で輝く、意思の強そうな瞳。
鼻筋の通った綺麗な鼻。
絹のように真っ白な滑々の肌。
有難い事に、彼女は僕の引っ越しを一緒に手伝ってくれたり、新しく買う家具の買い物に付き合ってくれたりしたものだ。
・今作は、台仏合作映画のようだ。
成程。
アジアンテイストの香りと、近作で言えば「Summer of 85」のようなフランステイストをミックスさせたような感じだ。
・物語は女の子が好きなグイ・ルンメイさん扮するモンさんが、仲良しの女の子に頼まれて、少し恰好よい水泳部の男の子、張士豪君にラブレターを渡すのだが、張士豪君から逆に好きと言われてしまい、ドギマギする女の子の姿をストレートに描いている。
・彼女が、ノートに自分の気持ちを確かめるように、張士豪という名前を何度も書くシーンが印象的だ。(”木村・・”は、余計だなあ・・。)
<ラスト、張士豪君から
”1年後、3年後、5年後に君が男を好きになったら、僕を思い出して・・。”
という言葉を聞いて、張士豪君が柄シャツの裾を靡かせながら自転車を漕いでいく後ろ姿を見るモン役のグイ・ルンメイさんの爽やかに微笑む表情が、とても素敵だと思った作品である。>
初々しいね♪
《高校生もの》の爽やかさ、爆発。
「男を好きになり始める日がきたら知らせろよー!」
って、涼風とともに走り去るチャン・シーハオくん。
モン・クーロウちゃんでなくても惚れちゃいます。
街角でスカウトされた素人の二人を主演に据える。だから彼らの演技はスレてなくてぎこちない。
始終もどかしくって、イラつく。
⇒ここが制作・企画段階からの最大の演出効果だと思います。
そしてそれは大成功している◎
少女マンガ風で、同年代からの共感もあるだろうし、僕みたいなおじさんであっても甘酸っぱい青春の日々にたちどころにワープさせてくれる。
きゅんきゅんです。
アジアン ヤング ムービーの魔法ですな。
海外映画のハードルは、登場人物の名前の覚えにくさ。
でも「チャン・シーハオ」と「モン・クーロウ」の名前は、意識的に繰り返されることで観賞する側の記憶の奥底に刷り込まれていく。
まるで僕自身の初恋の記憶に同化して。
・・・・・・・・・・・・
"演技ではない本当のぎこちなさと緊張をわざとフィルムに記録する"
-この撮影手法は、「マディソン郡の橋」の映像特典で監督のイーストウッドが開陳しています。
・練習させない。
・撮影前に知り合いにならない。
昔の日本の少女漫画によくあるパターンだ。舞台である台湾の高校も日...
昔の日本の少女漫画によくあるパターンだ。舞台である台湾の高校も日本に憧憬を抱いてるかのごとくそっくりである。ストーリーが単純であるがゆえに、あざとく映画らしく撮ってあることに納得いかない。心理描写を楽しむことが出来るかと思っていたら、単に作り手側の甘酸っぱい記憶を映像化しただけにすぎなく、のめり込むことはできなかった。
日記の名前が木村拓哉に変化していくところ、これも日本のファンに媚びをうってるだけのような気がする。映像は綺麗でした。
「あの頃、君を追いかけた」の参照元
グイ・ルンメイのデビュー作である。
中性的な、ショートカットの似合う女の子。スクリーンに映る彼女は新鮮で、十代の恋を自然に体現している。
学校のグランドの曲線ライン、バスケットボール、国旗掲揚中の直立姿勢など、「あの頃、君を追いかけた」でもほぼ同じカットが踏襲されている。「あの頃」のギデンズ・コーが、この作品の影響を強く受けていることは隠しようもない。
パクったとかそういうことではなく、「あの頃」は、この作品への参照なくしては成り立たなかったということだ。
自然の美しさ 自然な演技に酔いしれる
グイ・ルンメイ『言えない秘密』(08)
チェン・ボーリン『台北に舞う雪』10年2月20日公開予定
主演の2人目当てで
DVDをレンタルしました。
グイ・ルンメイさんは
今作が映画デビュー作。
フレッシュな演技に期待しながら
スタートボタンを押しました。
☆彡 ☆彡
画がきれいな作品だなぁ
こんな爽やかな高校時代をすごしたかったなぁ(苦笑)
ストーリーの瑞々しさもさることながら、
画面に映し出された映像がとてもキレイです。
昼の陽光
夜の街灯、電灯
光の使いかたの上手さに心を打たれました。
街中の道路
自転車で信号待ちをする2人
夜、学校のプールで話をする2人
夜、体育館で話しをする2人
どれも大好きですし、
瞼の奥にシーンの映像が焼きついています。
今作、街頭スカウト後
2ヶ月間のワークショップを実施し配役を決定。
セリフも監督が出演者にあわせ、喋りやすく変更。
役者たちが口をそろえていたのは
“演技をしているような気はしなかった”
ワークショップの2ヶ月でお互いを知り
役の性格も把握していたこともあり、普通に
普段着のままセリフのやり取りができたそうです。
感覚としては
“そこにたまたまカメラがあっただけ”
こんな感じだったのではないかと思います。
それでもキスシーンでは、見つめあった瞬間
互いに噴出してしまい、撮り直しをしたそうですが(苦笑)
芝居はとってもナチュラル。
登場人物の微妙な心の機微までもがダイレクトに伝わってきます。
ナチュラルな芝居、温かいヒカリ
その明るさに、ピアノの優しい音色が色を添えてくれます。
雑然とした街中の道路を自転車で走っているだけなのに
観客の眼を惹きつけてしまう。いやいや、その手腕に脱帽です。
☆彡 ☆彡
一度観たあと、
特典映像と、好きなシーンだけ、もう一度観てしまいました。
強く心に残った証です。
時間をおいて、もう一度みたいな
そんな魅力あふれる芸術性豊かな作品。
この1本だけで、台湾めぐりをさせていただいたような気持ちにさせてもらいました(笑顔)
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