リターナーのレビュー・感想・評価
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21世紀!日本映画新時代到来!
2002年公開作品
2024年再上映
約20年ぶり2回目の鑑賞
監督と脚本は『DESTINY 鎌倉ものがたり』『アルキメデスの大戦』『ルパン三世 THE FIRST』『ゴーストブック おばけずかん』『ゴジラ-1.0』の山崎貴
脚本は他に『SHINOBI』『つみきのいえ』『ボクは坊さん』『22年目の告白 私が殺人犯です』『最後まで行く』の平田研也
粗筋
2084年の地球は地球外生物ダグラの侵略で人類は絶滅寸前
生き残った人類がチベットで最後の抵抗をしていた
チベット基地のリーダーで発明家のブラウンが開発したタイムマシンで侵略戦争の発端となった2002年にタイムスリップした14歳の少女ミリ
闇取引最中のカネを奪い取るヤバい仕事をしているミヤモトと手を組むことにしたミリはなんやかんやで最初の宇宙人と遭遇
殺すつもりで来たがなんか聞いていた話と違う
殺すのはやめて揖宿(いぶすき)山に登り救出にやって来た仲間の宇宙人たちにその子を返すことに
うまいいけば侵略戦争がない未来に変わるわけ
しかし敵対する劉グループの幹部の溝口がその宇宙人のパワーが欲しいらしくいちいち邪魔をしてなかなかうまくいかない
当時邦画では最高のVFX
マトリックスっぽい映画で日本映画もここまで来たか
やっと来たかと大歓迎したものだ
60年代から80年代の日本のSF映画を思えば大変な進歩
しかし日本映画(アニメ以外)にはやたらうるさい典型的な陰湿で神経質で自己中でユーモアのかけらもなく上から目線の説教で面白くもなんともないネット民は山﨑貴がとことん嫌いなようだ
僕は彼らとは全く性に合わない
銃撃戦
爆破
カーチェイス
センスが良い美術関連等
そしてVFX
ノリのいいアクション映画
SFアクション映画として少なくとも及第点
これで星1とかならアホでしょ
昨今のハリウッドのSFだと捻りすぎてポリコレも絡み難解な作品が多いなか比較的わかりやすく気軽に鑑賞できる娯楽作品
サブスクでは観れないTSUTAYAレンタルランキングのベスト10に入っている人気作
だからこそ再上映もされる
アンチがネットでなんと書こうがリアルに対しては全く無力
なぜどのサブスクで見れないのか理由はよくわからない
まだまだTSUTAYAやゲオなどレンタルビデオ店は地元に必要だ
14歳の役の鈴木杏だが実年齢もだいたいそのくらい
とにかくうまい
舞台向けの芝居
のちに蜷川幸雄演出で藤原竜也と『ロミオとジュリエット』でW主演している
蜷川に藤原竜也といえば『ハムレット』では鈴木杏ではなく満島ひかりとW主演
彼女もまた舞台向けの芝居をするな
藤原竜也も鈴木杏も満島ひかりも
嫌いじゃない
舞台がかった芝居がダメな人もいるがそうなると究極は小津安二郎
しかしそれはそれでクレームが出る
クレーマーはなんであれクレームをつける
クレームをつけないと生きている意味がないからだろう
隣人の人はたまったものではなくおそらくそういう人は孤独なんだろう
年上のミヤモトに対して呼び捨てなのは気になるが宇宙人の侵略によって地球人が一致団結することでワールドワイドになり敬称は省略されていくのだろう
金城武のセリフ読みは仕方がないでしょう
日本人と台湾人のハーフで生まれも育ちも台湾なんだから
台湾人が日本語で演じていることを思えば上々だよ
話としては基本的に『大巨獣ガッパ』的なものでよくある設定
そこにタイムマシン的な要素と暴力団紛いな連中が絡んでいる事が加わっている感じ
SFでは子供がらみで戦争になるのにそれに引き換え日本は北朝鮮に攻撃すらしない崇高な平和国家である
チベットの生き残りがミリ以外は白人だとかこんな状況でミリが栄養不足じゃないのはおかしいとかそんなことはどうでもいい
岸谷五朗が何人も束ねるリーダー格の器じゃないとかそれはあくまでお前個人の主観であって客観的視点がない
SFとかホラーにいちいち細かいツッコミをする評論家気取りはマジでバカである
こういうのはとことん楽しもうという姿勢が必要で粗探しなんか意地悪な姑じゃあるまいし誰も歓迎しない老害そのものである
そんな姿勢でどんな映画でも楽しめるわけがなく身近にいなくて良かった
配役
闇取引を妨害してブラックマネーを奪還する裏世界の仕事人「リターナー」のミヤモトに金城武
ミヤモトの幼少期に本郷奏多
ダグラとは戦争を回避するため未来から来た14歳の少女のミリに鈴木杏
劉グループ幹部で残忍な性格の溝口に岸谷五朗
孤児のミヤモトを育てた情報屋の謝に樹木希林
チャイニーズマフィア「劉グループ」のボスの劉老板に高橋昌也
国立宇宙開発研究所第2研究所に所属する科学者で劉グループと繋がりがある八木に岡元夕起子
頭脳派な溝口の部下の唐沢に飯田基祐
肉体派な溝口の部下の村上に清水一哉
人身売買の業者に趙暁群
溝口の手下に村田充
劉の通訳に川合千春
チベット基地の統括者のブラウン博士にディーン・ハリントン
ミヤモトの幼馴染で臓器売買のため溝口に誘拐されそのまま殺されたシーファンに石田法嗣
ニューキャスターにパトリック・ハーラン
VFXの夜明け!
曽利文彦監督の「ピンポン」と並び「日本映画VFXの夜明け!」の
象徴となった作品
確かに、既存ハリウッド映画の「タイムトラベル」「宇宙人物」の
焼き直し的な感はある
しかし、プロの映画監督たる者、確実に「金になる作品」は
作り続けなければ成らない
日本映画界はエンターテインメント作品の、重要性の認識と
評価が低すぎる… 現在に再考察せねばならない!
それに、ラストの「どんでん返し」も、見逃せない!
その後の紆余曲折があって、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」が
ある訳ですね!!
個人的には、金城武氏に再び「日本映画」に出て欲しい所…
前作「ジュブナイル」の評価でも書きましたが、青年と少女の
二人だけで、人類の危機を救うのは、おかしいという
リアリティに、こだわる方でしたら「インディペンデンスデイ」や
「宇宙戦争」を御覧ください
好きなものを詰め込んで作り上げた?
お気に入りの映画の要素をすべて詰め込んで、使いたいカッコいい俳優使って映画作っていいよって状況を与えられたら、こんな感じになるのだろうか。
90年代前後?E.Tとかブレードランナーとかターミネーターとかマトリックスとか、その他、印象的なわくわくさせる映画がたくさんあって、アート系やドラマ系でも、ウォン・カーウェイの映画なんかも人気だったり。
その当時にわくわくした世代または、まあ、そこそこその時代の有名どころ知ってる今の若い人が見ても、わあ、これって、あれじゃん!!!みたいなポイントがありまくって、この映画の印象は、他の人も言っていたが、パクリコレクション。堂々と。
ヲタクが好きなもの詰め込んだ映画作っていいよってのを体現したような。
感動の、お迎えシーンみたいなのでも、笑いそうになってしまって、涙出た。
主人公金城武じゃなくてもいいんじゃないかって思ったが、マトリックスみたいな衣装似合って、あんちゃん風もあって、カッコいい俳優、日本人ではなかなかいないしな。
彼にとって日本語外国語だし、映画設定でもそうだったから、日本語ぎこちないのはしかたないのだが、そのせいか、日本人が海外の映画に出てる時みたいな?なんか演技の硬さがあった。が、まあ、立ってるだけでもカッコいい!雨に濡れて走ってるだけで、フォトジェニックなので、金城武ファンの心は満たせる。
女優さんの演技も、最初は、あー、日本の映画の演技って感じって思ったが、全体通してみて、これ、女優さんもなかなか大変だっただろうな、一生懸命やってるな、と感心した。
悪役の演技が、うまいけれど典型的な悪役像で、目新しさがなかったけれど、役割は果たしていて、足りなくはなかったから、十分なんだと思う。樹木希林の役も普通にいいし。
詰め込み加減も、俳優の演技も、すべて足りなくはなくて十分で、観る方も、場面に合わせて、どうなるんだろう?って思って物語に没入できるし、
最後も納得できる終わり方だったので、普通に映画としてちゃんとできてる作品だと思う。
途中で、ん?あー、もしかして、って思ったことが、あーやっぱり、ってなるのは、快感。
実は、そうではありませんでした、っていう要素や、こうなるのかって思ったらそうならなくて、ああよかった、とか、物語も工夫されてるところあったと、あとあと思った。ひねくれてはないけれど。
最後の方で旅客機が現れた時に、擬態型ってのが、個人的には、うっわあああああ、、、のマックス。ネタバレにしないで説明するの難しいな。
パクりまくりに失笑して軽く疲れた。しかしそれなりによくできてると思う。
なぜか、人にも、観てみて…って勧めたくなる。パクりまくりについてと、金城武カッコいいっていうことについて、共感しあいたいからか。それにしても、宇宙人が傑作だった。宇宙人と対面した時の主人公たちの様子、面白かった。
宇宙人の指の動きも注目してしまった。
バランスのいいSF
2002年の日本を舞台にしたSF。
2000年前後って、ちょっと日本や中国台湾などのノスタルジックな雰囲気の映像が流行っ出たと思うんだけど、それがうまい具合に映像に活かされてた。
それがVFXといいバランスで作られてたのが見事。
で、SFって映像にほぼもっていかれてストーリーが雑なことも多い中、ストーリーもきちんと描かれてた。
ちょっとしたコメディ要素も良かった。
最後にしっかりと疑問に思ってた箇所も回収されてて満足。
役者さん達もいいねー!
岸谷五朗さんはほんといろんな役できる俳優さんですよね。
鈴木杏さんも良かった。
金城武さんはこの時代以降、姿を見かけないので久しぶりに見られてよかった。
アクションもすばらしい。
ビジュアルが大好きで、そもそもそれを見たいがために今回鑑賞したんだけど、やっぱりかっこいいね。
母国語を日本語としないせいもあるのか、本人の個性なのか、ちょっと緊迫感のない台詞回しではあったけど(私にはそれが癒された)、それが作品の中のキャラの優しさみたいになってて良かったかも。
鑑賞してるとき、マトリックスやらターミネーターやら、E・Tやらが頭の中よぎったりしてたけどそれは私だけかな…。
金城武の魅力
「どんなものでも奪還する」という職業から、盗みのプロみたいなものを...
スケール熱演の鈴木杏、好演‼️
地球のために
戦争を止めるために未来のチベットからやってきたミリ。パクリと思われてもしょうがないほど、『ターミネーター』そっくりな設定だ。宇宙人は『E.T.』、アクションは『マトリックス』、と日本のVFXでここまで出来るんだぞ!と世界に(?)に知らしめた作品。しかし、基本はSFアクションではあるが、ヤクザ映画がベースになっていることが恥ずかしい。オリジナリティがある部分と言えば鈴木杏の演技が光る「アルデンテ」と宇宙船くらいだろう。あのアパートのシーンは好きだ。
それにしても、パクリ大賞を差し上げたいくらいの出来だ。これくらいやられると気持ちいい。ラストも『BTTF』だろうな~と思っていたら、期待を裏切らなかった(笑)
ターミネーターとE.T.とマトリックスをたして5で割ったような内容
内容は、まあ普通。ターミネーターとE.T.とマトリックスをたして5で割ったような内容。どこかで見たような展開が延々と続くのは つまらない。しかも主人公には無敵の武器があるのだが、なぜかそれを時々しか使おうとしない。「オマエはスペシウム光線を出し惜しみするウルトラマンか」と突っ込みを入れたくなる。話も矛盾だらけで、やはり突っ込み入れ放題。主人公は敵のボスを殺すチャンスがあっても、なぜか殺さない。
しかも2人の主人公のうち、女の演技が最悪。危機的状況で焦っていたはずが、次の瞬間には冷静になり、大人をからかうような生意気な態度を取る。必要最低限の演技くらい、ちゃんとやってほしい。
邦画ということで甘い点数をつけたかったが、それは無理だった。CGがきれいなのが救い。
未来を救う少女と裏家業の男
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