劇場公開日 2002年3月9日

「8月7日はのび太の誕生日」ぼくの生まれた日 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.58月7日はのび太の誕生日

2024年11月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

監督は『帰ってきたドラえもん』『映画 のび太の結婚前夜』『おばあちゃんの思い出』『がんばれ!ジャイアン!!』『大きい1年生と小さな2年生』『漁港の肉子ちゃん』の渡辺歩
脚本は『映画 のび太の結婚前夜』『おばあちゃんの思い出』『がんばれ!ジャイアン!!』の藤本信行

粗筋
誕生日に有頂天ののび太
調子に乗りすぎてママに叱られる
今回は珍しくパパも家にいて2人から同時に叱られのび太すごい顔
自分なんか生まれてこなければ良かったとすっかり落ち込んでしまい家出を決意したのび太であったが行くところはなくドラえもんに引き止められた
ドラえもんの説得によりタイムマシンでぼくの生まれた日に行くことにしたのび太

誕生日で浮かれるなんて子供らしい
55歳になればイオンシネマで毎日安く観れるようになるのでその日はきっと自分も有頂天になるかもしれない

タイムマシンの入り口はのび太の部屋の机の引き出しだから家出中とはいえ一度自宅に戻らないといけない
親にバレないように
のび太の部屋は元々パパのの部屋だった
若いのび助が鍵で家に入る
この描写が現代のドラえもんでまず観ることがないのはのび太が帰ってくる頃にいつも家にママがいるからだ

パパは走って病院に行く
ドラえもんとのび太は22世紀の三輪車で追跡
タケコプターは電池切れでどこでもドアは故障中だから
こういうところがドラえもんらしい
ドラミとの違い
ドラミならもっとスピードが出てカッコいいバギーを出すだろう
のび太の世話役も決して優等生じゃないからこそ長く国民的アイドルとして親しまれている所以だろう
トロトロの三輪車では恥ずかしいので透明に
豚鼻が出てきて嗅覚で追跡する
パパは運動神経が良いらしい
ママは頭が良いらしい
のび太は両親の長所を受け継ぐことはなく短所を受け継いだようだ

赤ちゃんの頃の自分を見てしわしわの猿のようだと暴言を吐いてしまうのび太
そういえば浦安鉄筋家族のキャラもヒロインの弟が生まれた時に同じ反応を示した
僕はそんな発言はできないしする気にもなれない

大木のように伸び伸び育ってほしいから野比のび太
間抜けな名前にも素敵な由来
だから老害ヤフコメ民のように他人の珍しい名前にいちいちケチをつけてはいけない
よくよく考えてみればたいへん無礼な話である
宇多田ヒカルや村上春樹など社会的に高級な立場のある人までいちゃもんつけるから始末が悪い

区画整理で病院の傍の大木は現在では既に切られてしまう
病院は老朽化で取り壊され移転するかその代用の病院が建てられるか何れにせよのび太が生まれた病院も今ではそこにはない
大木の枝をもぎ取り河原の土手の上の道の側に植えたのび太
現代に戻ったのび太とドラえもんはあの河原の土手の上に向かうと病院のそばの大木とそっくりな木が堂々と生えていた
のび太を探しにやってきたのび太の両親
エレベーターボタンを出してのび太とのび太の両親と共に大木の上から眺める地元の住宅地を眺めるドラえもん

エンドロールも続き
しずかとスネ夫とジャイアンがのび太にバースデープレゼント

原作の設定だと現在60歳くらいの野比のび太
そりゃ自分が生まれるずっと前の1969年11月藤本氏の発案でドラえもんが誕生したくらいだから
歴史の長さを痛感する
5人組で生きているのは野村道子のみ
出木杉くんの声を担当していた白川燈子さんも2015年に亡くなっている
でもドラミちゃんの声を担当していたよこざわけい子は健在だししずかのママもスネ夫のママもジャイアンのママも生きている
女性はやっぱり比較的長生きだね
緒方賢一も長生きだけど

配役
誕生日に浮かれすぎて両親に叱られ家出するのび太に小原乃梨子
タイムマシンでのび太をのび太の生まれた日に連れて行くドラえもんに大山のぶ代
のび太の母の玉子に千々松幸子
のび太の父のび助に中庸助
デパートにハートのブローチをプレゼントするしずかに野村道子
完成したプラモデルをプレゼントするスネ夫に肝付兼太
剛田商店の手伝いで得た駄賃で買った麩菓子をプレゼントするジャイアンにたてかべ和也
しずかのママに松原雅子
スネ夫のママに横尾まり
ジャイアンの母に青木和代
看護婦1に佐藤ゆうこ
看護婦2に松本さち

野川新栄