「 人間の心を持ってしまったロボット。それを捕えて従順なロボットに改...」映画ドラえもん のび太とロボット王国 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 人間の心を持ってしまったロボット。それを捕えて従順なロボットに改...

2018年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 人間の心を持ってしまったロボット。それを捕えて従順なロボットに改造しようとする女王ジャンヌ(新山千春)。大人からの目線で見ると、別に悪いことじゃない・・・と、すでに悪として描かれているデスター(森山周一郎)が正しく見えてしまう。元来、ドラえもんは家庭教師ロボットとしてのび太を立派な大人にするため未来からやってきたのだから、その時点で本末転倒であるわけだが・・・そんなわけだから、ロボット王国の王が作業現場でロボットを助けようとして死んでしまうシーンで、ロボットを憎むようになることに共感してしまった。

 かえるロボット、鼓笛隊ロボット、そしてドラえもんのコピーが出現すると、どうしてもタイムボカンのタツノコプロだろ、これ。それに手塚治虫の「火の鳥」に出てくる、人間の心を持ったロビタ。さらにジブリの『天空の空ラピュタ』。まぁ、デスターが『スターウォーズ』のダースベイダーそのものだったから、他のパクリはかすんでしまうのだが・・・

 結局はデスターがロボットを操りこの国での支配者になろうという野望のもとに行われたロボット狩りだったわけだが、ロボット狩りじゃなくて人間社会の差別問題でも扱えばそれなりの作品になったはず。常にロボット三原則が蔑にされてるんじゃないかと注視していたけど、それは活かされていたようで安心した。それにデスターが人間だったことも・・・

kossy