PRINCESS MONONOKE<もののけ姫 英語吹替・日本語字幕スーパー版>のレビュー・感想・評価
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もののけ姫、ではなく、Princess Mononoke
英語のお芝居、日本語字幕、そして理解出来た台詞、やっと作品の全てが理解出来た。声優ではなく俳優さんのお芝居だからどうしても滑舌やら発声やらが聞き取れず台詞が中途半端にしか聞き取れないから作品の良さが100%理解出来なかった。それが初めて全て理解出来た。
ジブリ、世界進出への大きな一歩! 英語で観ると、日本とアメリカの感覚の違いがなんとなくわかる。
皆さんご存知、スタジオジブリの代表作『もののけ姫』の英語吹き替え版。
監督/脚本/原作は宮崎駿。
今まで何度となく鑑賞している『もののけ姫』だが、英語版を観るのは今回が初めて。
まぁあえて英語で観る意味は無いんだけど、映画.comに書き込む為だけに、DVDの音声を切り替えて鑑賞してみたよ!
1996年、ジブリとディズニーが提携を結ぶ。
この提携により、ジブリの世界進出が本格的にスタートする訳ですが、その嚆矢となったのが、この『PRINCESS MONONOKE』だった訳です。
日本公開から2年後の1999年に全米で公開。日本では歴代興行収入を塗り替えるほどの大ヒットだったが、アメリカではヒットしなかった。
まあ日本の、しかも英語圏では全く無名な映画監督が作ったアニメを、映画館に観に行こうと思う好き者がどれだけいるのかと考えれば、ヒットしなくて当たり前なんだけど💦
とはいえ、ディズニーやワーナーが作るアニメとは根本的に違う宮崎駿の世界を体験した観客が度肝を抜かれたのは間違いないだろう。
本作が足掛かりとなったおかげで、次回作である『千と千尋の神隠し』が第75回アカデミー賞長編アニメ部門を受賞することになり、宮崎駿は「世界のミヤザキ」として世界中のファンやクリエイターから崇拝される存在となった。
当たり前だけど、英語吹き替え版なだけで話の内容は『もののけ姫』そのまんま。
唯一違うのは冒頭に世界観を説明するナレーションが挿入されている点。
まあ、日本人でも初見では入り込みにくいファンタジーだから、多少の説明をしておかないと外国人はポカーンとなっちゃうという判断が下されたんだろう。
物語は全くおんなじ。でもやっぱり日本語で鑑賞する時ほどは楽しめない。もう違和感が凄いっ!💦
色々と言われるジブリの声優チョイスですが、英語版と聞き比べると日本はすげぇ上手いっ!
これは役者の力量が日本の方が上とかそういうことではなく、宮崎駿がアフレコの指示を出しているからだと思うけど。
サン役の石田ゆり子は誰が聞いても下手だと感じるだろう。間違いなくアメリカ版のクレア・デインズの方が演技は上手いんだけど、やっぱりサンっぽいのは石田ゆり子の方なんだよなぁ☀️
まあ慣れもあるんだろうけど。
キャラクター…というか神々の名前が違う点は興味深い。
「タタリ神」="a Demon"
「シシ神」="the Forest Spirit"
「デイダラボッチ」="the Night-walker"
うーん、凄くそっけない…。意味は分かるんだけど😅
日本語の持つ神秘性とか奥ゆかしさみたいなものが剥ぎ取られちゃうだなぁ。
"the Night-walker"は中二っぽくてそそられるけど😏
あと、英語に翻訳されたことによって全く意味が変わっているところも散見される。
ジコ坊がアシタカに向かって言う「やはり行くか…。」が、「また会おう、友よ」になっていたり、モロの名台詞、「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか?」が「お黙り!神に向かって何という言い草!」になっていたり…。
英語圏の人々に伝わり易くしている為か、日本的なふわふわした抽象的な表現はハッキリとした断定的な表現に変わっている、という印象を受けた。
ただ、カヤが許嫁からlittle sisterに変わっていた所は完全なる翻訳ミスだと思うけど💦
英語で観ることで、リスニングの勉強になる…かも?受験生にオススメ!
普通に楽しみたかったら、絶対に日本語で観た方が良いよ!
【直截表現の平易簡便全米公開版】
『もののけ姫』米公開英語吹替え版。 音声が英語に吹替えられ 日本語字幕が表示される点が日本版との差異であり、動画部分に関しては全く変更は無い様である。 しかし、村を去るアシタカに長老が『掟に従い見送らぬ、健やかにあれ』と言っていた日本版に対し、この英語版は『死んだものとみなす、去らば』と より直截的表現がとられているのが特徴で、シナリオ理解に関してもより平易簡便となった印象だ。 日本版既知でも新たな発見が得られるのは嬉しい。 - - - - 《劇場観賞》
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