ニホンザル モズ 26年の生涯のレビュー・感想・評価
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【生まれながらにして四肢に障害を持ったニホンザルの生涯を追うドキュメンタリー作品。心身に病を持つ方々に観て貰いたいドキュメンタリー映画である。】
ー イキナリで恐縮であるが、私は30代半ばまでエクストリーム登山をして来た。
故にニホンカモシカがイキナリ登山道ではない所に仰臥していたり、熊と遭遇したりして来た。
だが、日本では自然のニホンザルと会った事がない。それだけ、敏感な動物なのだろう。
だが、今作は長野県地獄谷野猿公苑にやって来るニホンザルの四肢に障害を持ったモズの姿を長年捉えた貴重なドキュメンタリー作品である。-
◆感想
・四肢に障害を持ったモズが、長命(人間に換算すると70歳を超えるそうである。)を保ち、自身の子供が子を持つ中、自身も子を生む姿が沁みる。
・今作はモズの子供達が彼女を気遣いながら、生きる姿も印象的である。
ー モズが高齢出産をして、子が死んだときにその亡骸を離さない姿。母性であろう。-
<今作は、劇中でも語られている通り、1971年に生まれたメスのニホンザル・モズが、7歳の春に初めて子供を産んだ後に、手足の不自由なモズが子育てをできるのだろうかと、不安と共にカメラを回し始めたドキュメンタリー作品である。
以来19年間、長野県地獄谷野猿公苑にやってくるモズの家族と群れの姿を捉えた渾身の記録でもある。
私が言いたいのは、心身共に不調を感じつつ、日々懸命に生きる人たちに今作を観て頂きたいという事である。
いつか、暗い世は開けると私は願っています。
特に”あるレビュアーの方”に捧げたい言葉です。>
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