劇場公開日 1998年

「屁理屈だらけ」「A」 ほとはらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0屁理屈だらけ

2022年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教は集う場所を追われ転々とする。

教団内部に入り込み密着映像を世に送り出す映画。ジャーナリズムの原点と言える。
カメラに映し出される、いろいろな組織・集団に属する人々の屁理屈合戦がすごい。
そして教団側の屁理屈が一枚上手。
教団にとって都合の悪い真実を突きつけられても、教義と教祖に救いを求める若者達は自ら曲解を生み出し自動的にダークサイド物語に帰順する。この様子がすさまじい。
映像を撮るため教団に密着し、教団側から外にカメラを向ける事でいわゆる「普通」側の世の中の変態ぶりを炙り出す。かといってしかし教団の危険性を払拭するメッセージを含ませる訳でもなく、淡々と危険思想ぶりを世に暴露する。映像作家として本当にしたたかだ。

今週の気付いた事:危険じゃない人はいない。

ほとはら