「スローモーションで見応え抜群!」ワイルド バンチ オリジナル・ディレクターズ・カット ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)
スローモーションで見応え抜群!
いやぁ…いちいちセンスが良いです!特に冒頭の銃撃戦で、撃たれた人が落馬するとき、一瞬ですが主観映像になるところですね。死ぬ直前に目にした光景を観客に見せるところに、ペキンパー監督の作風が表れている気がします。
そして随所に登場する"子ども"の映像。なぜこんなにも"子ども"を写しているのか疑問でした。しかし実はテーマを理解するにあたって、とても重要なものだということに気がつきました。もう先が長くない強盗団の男たち。彼らは"時代"というもう一つの追手から逃れようとしています。その"時代"の象徴が"子ども"なのではないでしょうか。彼らがもはや過去のものだということを、より象徴的に描くための手法だと考えています。
それにしても、列車を襲う場面や橋を爆破するシーンは本当に見応えがあります。
コメントする