コンタクトのレビュー・感想・評価
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未だに天文学は天動説。それも、ヨーロッパを中心とした天動説だ。
コンタクトは物理的に『無理』である事は明白。相対性理論を根本から否定する理論が確立されてからの事。
野蛮な星にやって来たいと考える宇宙人はいない。一般的な(平均的な♥)宇宙人は、もっと下等だけれども平和な星を探す。
大航海時代の白人優先主義のイデオロギーは淘汰すべき。宇宙人とコンタクトしたいのなら、結果を出さねば駄目とされる商業主義では所詮無理。寧ろ『輪廻転生』に主義の骨格がある仏教的なイデオロギーになる。『2001年宇宙の旅』も輪廻転生だった。つまり『出会い』は侵略の歴史を繰り返してきたヨーロッパ系の民族では所詮無理なのだ。何故なら、彼らは待つことが出来ない。
もし、まだこう言った骨格で『ファーストコンタクト』を探っているとしたら、無理。寧ろ、貧しい人達を救う手立てを考えるべき。
『カプリコン1』見たいな結末だったら、評価できるけどね。
自分の頭のハエもおえない大統領に地球の運命を委ねるって、気が滅入る。
アメリカは宇宙の中心ではない。ロシア語も中国語も分からないアメリカ人に宇宙人の言葉が分かる訳が無い。
また、95%の人類が神を信じていると言うが、仏教の信仰の対象は正確には神ではない。『95%が神を信じる』と言う考えが独善的。
オッカムの剃刀はその通りだと思う。証明出来なければ、科学では無いと、科学者が一番知っている。
信念と、信仰と。
単なるSFかと思いきや、哲学的そして宗教的なテーマを含んだ奥行きのある映画でした。ジョディ・フォスターは大好きな女優さんで、知性に満ちた気品のある美しさと確固たる演技力にはいつも魅了されます。本作においてもその実力と魅力を発揮していて、公聴会?のスピーチは特に必見、必聴です。その他、アンジェラ・バセットも良かったですね。
テーマ、出演陣は良かったものの、気が散ってしまったのは演出。チョイチョイ出てくる技術面のアピールがシンプルに「いや、普通に撮れよ」と思わせてくれるんですよね。幼少期の主人公が薬を取りに2階まで走るシーンなんて、鏡の映像わざわざ取り込むか?とか。車を爆走させる主人公をわざわざバックミラーに写しといて「これ、ジョディがマジで運転してます」的なシーンをこれ見よがしに入れてくるとか。監督の「ちょっと試してみっか」要素がストーリーを邪魔してた気がして、それさえ無ければもっと自分の中で評価は高かったです。同監督のフォレスト・ガンプはまだその技術的要素がストーリーを語る上で必然だったような気がしますが、本作においては過剰だった気がします。個人的に、この人とジェームズキャメロン、デビッドフィンチャー、あとクリストファーノーランはストーリーテラーと言うよりもエンジニアに近い印象です。
それと本作の展開において、マシューマコノヒーとのロマンスは不要でしたね。
孤独がテーマかと。
「地球外生物とコンタクトした」という経験が、いかに壮大で素晴らしかったとしても、信じてもらえないもどかしさ、悔しさ、無念さのように伝わってきました。実は、それはまさに人間の孤独そのものなのだと考えていました。仮に将来、全人類が「コンタクト」したとしても、皆が幸せじゃないし、本当に分かち合えないかも知れないし、同じ体験は絶対にできないし、皆それぞれ違ったまま死んでいく。人生は誰とも共有し合えない個別な体験でしかないから面白いのか、それとも孤独なのか、深い問題提起がありがたい。なるほど、何で取ってつけたようなラブストーリーが布置されているか違和感ばかりでしたが、恋愛そのものが孤独な体験であると示したかったのだろうと今は解釈しています。
素直に感動出来るSF映画。!
このSF映画大好きです。!
エリーを演じるジュディフォスターは、いろんな障害にもめげず立ち向かう女性の姿は健気でいじらしい。
そして、カッコイイ。!
ただ、「証明出来ない事は信じない」
と言う堅くなな姿勢が映画後半のシーンで自分にふりかかって来る事になるとは何ともやるせない。
でも恋人役の神父さん(マシューマコノヒー)から「彼女が宇宙に行ったと言うなら本当に行ったのでしょう 私は彼女を信じます!」
よくぞ申した。(言ってくれた!)
エリも救われましたが、見ている観客も救われました。!
このシーンが一番好きだな。
見所は、惑星ベガに移動できる「ワームホール空間移動装置」カッコイイ。
その移動中の様子。そこから見る宇宙の風景、ドキドキワクワクのシーンです。
これぞ、SF映画の醍醐味。!
ファーストコンタクトのシーンもいいですね。!
ここは本当に言えません。!
そうきましたかと言う感じで感心させられます。!
さて、私にとってこの映画の最大の謎。
ワームホール空間移動装置のボットは地球上ではただ落下しているだけ。
(この事がエリーの証言を疑問視)
18時間ビデオ記録時間から考えるとエリーは宇宙(惑星ベガ)に行っているわけだが、相対性理論から考えると地球上は何年も時間が経過しているはず。
つまりポットは地球の人から見た場合消えて数年後にワームホール空間移動装置のプールに出現する事になるはずです。
これは、恋人の神父さんとエリーの会話でも話されており、地球上にいる神父さんは何年にもわたってエリーと会えなくなる為、「ワームホール空間移動装置」のパイロットになる事を反対する理由の一つのはず。
時間の経過が逆では?どう言う事?
「猿の惑星」じゃ ねー反対の様な。
ワームホールの移動はまた違う理論があるのでしょうか?
誰か教えて下さい。(本当に。?)
最後のシーンで観測所に見学に来た子供達の質問に答えるエリーの言葉が説得力がありますね。
「宇宙に私達地球人だけだったら、この広い宇宙がもったいないわ!」
いい事言いますね。
私の好きなSF映画5本の指に入る名作です。!
セリフは私の記憶であって正確ではないと思います。まあこんな感じかな、でお許し下さい。!
やや地味なSFであるが、面白い
ストーリーには関係ないが、ジョディ・フォスターが綺麗で魅力的だった。
「メッセージ」に似たテイストのSF映画である。もちろんこちらの方がだいぶ前に公開された映画なので、「メッセージ」の方がこの映画にヒントを得たのかもしれない。
地球を侵略したりする宇宙人もののSFに比べるとちょっと地味な印象を受けるが、実際にあってもおかしくないストーリー展開で、最後まで興味深く惹きつけられる映画だった。
見返して評価が上がった
視聴:3回目
推薦:SF好きならマストで見ろ
感想:何を信じるか、主人公の視点で散々振り回されながら観客は一緒に翻弄される。宇宙人とのコンタクトに人々の思惑が加わることで現実味が上がります。突飛な内容でも少しは考えてみようかなと思わせる映画です。スクリーンの大画面で見たかったとと思う映像もあり、始まりの引き込み方から終わりの使い方も素晴らしい。希望や含みのあるエンディングで温かみのある感じは長時間の映画ですが満足感が高まります。
私の全てが信じている
思い出しレビュー11本目。
『コンタクト』
監督ロバート・ゼメキス×主演ジョディ・フォスターの顔合わせで、カール・セーガンのSF小説を映画化。
地球外知的生命体との接触を図る女性を描いたSF作だが、様々な要素が織り込まれ、SFというよりヒューマン・ドラマとしての見応えの方がある。
SF考察。とにかくこういう知的SFが好きなので、ワクワクしながら見た。特に前半の、地球外からの謎の音と接触する展開はゾクゾク!
政治、宗教。政治が関わるのは当然としても、テロリズムに走るカルト宗教が理解出来ない。何故、人類永遠の夢を祝福出来ないのか。そもそも考え方が違うのだろうけど…。
愛。主人公エリーは政府の宗教顧問の青年と恋に落ちるが、亡き父への愛こそ終盤大きな意味を持つ。
哲学。何を信じるか。
これが本作の最大のテーマだと思う。
エリーは建設されたマシーンのポッドに乗って、未知の宇宙へ旅立つ。
それは言葉に表す事が出来ないような、超次元な体験。
また、彼女の心に触れるもの…。
やがてエリーは地球に戻るが、周囲の反応は落胆そのもの。あらゆる映像が、ポッドはただ垂直に落下しただけ。
エリーは政府の調査を受ける事になる。
彼女の言う事、見てきた事、体験してきた事は本当か…?
それとも…?
普通に考えれば、にわかには信じ難い。
何の証拠も無い。
だからと言って、それを全て虚言と片付けていいものか。
誰も想像し得ない未知の体験。
そこには、我々の常識は通用しない。
時間とか概念とか、そういう漠然としたものは存在しないかもしれない。存在すると、我々が勝手に思い込んでるだけだ。
事実、ポッドはただ垂直に落下しただけだったが、エリーが付けてたカメラは謎の十数時間のノイズ映像が残されていた。
でも何より、本人が訴えている。
私の存在全てが、あれは幻ではなく、本当に体験した、と。
何を信じるか。
自分に嘘偽りが無い限り、誰も疑えない。
信じるとは。人類は宇宙の孤独な存在なのか。
科学を信じ証拠のみを信じる主人公が宇宙人とのコンタクトを下に、証拠のないものの存在を認める話し。
「私達はより大きなももの一部で、孤独ではない」
科学は人類を幸せにしたか?
神の存在を証明できるか?
パパを愛していることを証明できるか?
無線での時代背景の提示。そこでの出会いが彼女の人生を変える。
伏線。
ペンサコーラ。パパと流星を見る晩に死んでしまう。
複数の前に語られたセリフが、のちのシーンに活きてくるシーン構成になっている。「空間がもったいない」「それでもあなたは信じろと?」「オッカムの剃刀」
コンタクトの仕方が良い。一般的な「宇宙人です」みたいなおどろおどろしさでの魅せではなく、人類の姿になって暖かみがある、と言うのがまた良い。ペンサコーラ。パパとの再会。パパと流星を見られるシーンも見られなかった過去があるからこそ良いシーンになる。
観るの二回目だった。
観たのを忘れて二回目だったので、録画を飛ばし飛ばしで観ました。
18時間のノイズが証拠だったのに、政府側は隠しちゃったんだね。主人公と彼のその後は、よく分からなかった。けど、地球人だけだったら宇宙空間が無駄でしょっていう、おとうさんの台詞で締めくくるのは良かったなと思いました。
彼女は
人類の一歩先を行ったのかな。
無神論者で落とされ、戻ってきてからの彼女の証言を証拠がないから信じられない。そう切り捨てられた彼女ではあるが、民衆にはそう思わない人もいる。たとえ残りの5%だとしても、1億人以上もの人が。
見ていなかった
すっかり見たことがあるつもりでいたのだが、いつまでたっても海中で宇宙人に遭遇しないし海の場面もないと思っていたらそれは『アビス』でこの映画は見たことがなかった。『インターステラー』を語る際にやたらと引き合いに出されていた意味がようやく分かった。
宇宙旅行の方式がすごく斬新だった。宇宙人が姿を現さないのは残念だった。立派な科学者たちが18時間の録画時間を検証材料にほとんどせずに嘘つき呼ばわりしているのはまったくどうかと思った。
発射台が豪快に爆発する場面は圧巻だった。パソコンが古く、当時はまだネット社会が到来しておらず、メールとチャットの区別がなかったことが偲ばれた。
ゼメキス監督らしく表現に優しさが感じられた。
We are not in the universe alone. ロバート・ゼメキス監督の丁寧なSF作品
公開依頼の二度目の鑑賞です。面白かった記憶があったので、「スフィア」と二枚組blue-rayを1200円で購入。お手頃価格で昔の名作が(どちらもヒットしませんでしたが)観れる良い時代になったものです。
ストーリーはガッツリSFというよりも人間ドラマに重点が置かれています。主人公エリーの動機付けや宇宙人とのコンタクトを受けてから 実際に起こるであろう軍隊や宗教家の動き等の人間描写を説得力を持って丹念に撮ってあります。そして、美術も素晴らしい。地球からヴェガまでカメラが引いていくオープニングといい、終盤のワーム・ホールのシーンといい、圧巻で思わず引き込まれてしまいます。流石は職人ロバート・ゼメキス、丁寧な仕事っぷりです。「フォレスト・ガンプ」を撮ったしばらく後の作品なので、脂ののってた時期ですね。
主人公のエリーにはジョディ・フォスター。芯を持った強い女性の役所が良く似合います。そしてマシュー・マコノヒーが若い!!まさか当時はマシュー・マコノヒーが今のような演技派ポジションの俳優になるとは思いもよりませんでした(笑)。また脇をジョン・ハート、デヴィッド・モース、ウィリアム・フィクナーなどいわゆる名脇役でガッチリ固めてあります。
さて、この作品の最後にある「カールに捧げる」との言葉。原作者で天体学者のカール・セーガンの事なのですが、この映画の完成を見る前に亡くなっています。 「核の冬」「テラ・フォーミング」、ビッグバンから始まった宇宙の歴史を”1年という尺度”に置き換えた「宇宙カレンダー」等有名な持論も多く、カール・セーガンを知らなくても彼の提唱は知っているという方も多いのではないでしょうか?
この映画の公開から20年近くたった今でも宇宙人からのコンタクトは依然として起こってなさそうですが、それでも「もしかすると・・」っと星空を眺めたくなる気持ちになる、そんな作品でした。
ワクワクした
子どもの頃、親に連れられて映画館で見ました。ストーリーはほとんど忘れてましたが、宇宙人からの交信のあの音はすっごい覚えてました。
コンタクトを受けてから、暗号解読し実際にベガへ出発するまでの、博士個人、そして人類の葛藤が描かれてました。
宇宙人をどう描くのか楽しみにしていたら、結論は「宇宙はとても大きい」「我々は1人じゃない」…
哲学的で若干肩透かし感ありました。
結局エリーは本当にベガに行ったのかな?行ったと信じたいですね。
前向きな映画
宇宙人は存在していて、コンタクトをとるということを目標に突き進む主人公。
夢を諦めずにいれば、周りの環境も自ずとかわってくるんだという自己啓発的な内容で、(悪く捉えれば、ご都合主義なのかもしれない)最後も宗教と科学の無意味な対立よりも真実の探求が大事だというメッセージもありで、素晴らしく優等生な映画でした。
日本が少し活躍するのでちょっと気持ちよくさせられました。
淡々としてますが、盛り上げるとこはうまいと思います。
ただ冒頭、会って即日セックスってねぇ?映画だから時間とかシナリオの関係もあるけど…主人公の人柄と合わない尻軽感というか。そういう細かいちゃちゃは置いといて良い映画と思います。
あとはおぼちゃんの存在を知らない内に観たかった(頭にちらついてしまった)
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