劇場公開日 1997年9月13日

「この広い宇宙に住むのは人類だけなんて、あまりにももったいない。」コンタクト 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この広い宇宙に住むのは人類だけなんて、あまりにももったいない。

2023年11月5日
PCから投稿

宇宙への夢と愛をふんだんに盛り込んだSF映画。

原作者は宇宙の専門家で作家のカール・セーガン。彼はこの映画の完成を見る事なく亡くなったが、彼の宇宙への想いは、映画として可視化された。監督のロバート・ゼメキスは彼らしい方法で、誰にでも見やすい映画づくりをしたと思う。物語は地球外知的生命体からの信号を探査チームが受け取ったところから、その解析を巡り、科学と政治と宗教、そして他者には譲れない情熱が激しくぶつかり合う。様々な力関係で仕事を邪魔される探査チームの研究者エリー役のジョディ・フォスターは、静と動を上手く使い分け「もがき、失望し、喜び、覚醒する」そしてその体験後に「証拠はないけど、私の体全身が訴えている」と確信する。彼女は何を見たのか…。「宇宙生物はいるのか分からないけれど、広い宇宙に生きているのが人類だけだったら空間がもったいない。私たちは孤独じゃ無い」

映画は、満天の星空を見上げているエリーの姿で終わる。
これは彼女の気持ちに寄り添う良い終わり方だと思う。

星組
かせさんさんのコメント
2024年7月21日

まさしく、人類だけじゃもったいないスペースがいっぱいです。

かせさん