「ロマンと現実の狭間で」コンタクト shinさんの映画レビュー(感想・評価)
ロマンと現実の狭間で
ピュアで意欲的に新しいことへ挑戦する人に、頭の固いお偉いさんがそれを阻む、というよくある対立構造から始まる壮大なSFファンタジー。
実証主義でデータのないものは信じない科学者が、その自分の信条に苦しめられてしまう。
自分の目で見たもの、経験したものが絶対であって、人に信じてもらうのはその次でいいのだ。ロマンを追いかけよう。失敗を恐れず冒険心を持とう。
言葉にしてしまうとチープで小っ恥ずかしくなってしまうけど、それを維持して実行することがどれだけ難しく、かつ大切で貴重か。
何かと予防線を張って、リスクを冒さず、無難な道を歩きたがる凡人には、憧れでもある反面、別世界のお話でもある。
一度は夢破れかけても、「二つ作れるならついでに作れ」という半ば強引な展開に笑いかけましたが、夢は諦めなければいつか叶うよ、という優しいメッセージなのでしょうか。
公開された当時に観た感想と今、久しぶりに観た感想が自分の中でほぼ同じなのは、やはりこの映画の持つメッセージ性が普遍的なものだからなのでしょうか。
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