風雲将棋谷(1960)

劇場公開日:

解説

角田喜久雄の原作を、「化け猫御用だ」の民門敏雄が脚色、「鳴門の花嫁」の田坂勝彦が監督した怪奇スリラーもの。「千代田城炎上」の相坂操一が撮影した。

1960年製作/92分/日本
劇場公開日:1960年2月3日

ストーリー

信州の南、将棋谷に平家の末裔の集落がある。田々羅将監を長とし、莫大な財宝があるという。公儀隠密貝原は宝のありかを示す“瑞宝”という王将(駒)を手に入れ、幼いみどり姫を人質に逃れたが、たおれた。姫を川の筏の上に残したままだ。--十五年後、江戸。さそりを使う“さそり道人”が次々と子年生れの十九娘を殺していた。同時に、各所で王将の駒がなくなる事件が起った。御用聞き仁吉の娘お絹は十九で、父に似て腕がいい。将棋に負かした異様な風態の男・竜王太郎が王将を持ち去ったので、捕えようとした時、流れ星の雨太郎という男と知りあう。上総屋の娘お加代の祝言の夜、お絹は身代りになり、さそり党一人を捕えようとしたが、逃し、自宅にかくまったお加代は殺された。竜王太郎は田々羅一族の娘朱実と紅梅屋敷に住み、みどり姫と駒を探していた。前の町奉行鳥居甲斐は仁吉に逮捕を命じた。朱実の寝室に近づいたさそり道人を雨太郎がはばみ、仁吉も争いに加わったが、川の中に墜落した。手下は下手人を雨太郎と思い追った。お絹は父の死を半ば信じた。雨太郎は鳥居邸に捕われていた太郎を救った。--鳥居邸で十九娘ばかりの将棋大会が開かれた。お絹、朱実、女装した雨太郎も出場したが、将棋秘伝書の紛失を契機にお絹は捕われた。同じくつかまった雨太郎は牢でお絹のかんざしを拾った。中から王将が出てきた。さそり道人からお絹を救うため、彼はそれをさし出した。鳥居甲斐は妃お梶の方をみどり姫に仕立て、さそり道人と共に将棋谷へ向い、世継ぎの式を行った。太郎と朱実、雨太郎とお絹がかけつけ対決した。ラチがあかなかった時托鉢僧姿の仁吉が現れ、自分の娘とされていたお絹こそみどり姫だと告げた。露顕を悟った道人たちと乱闘になる。雨太郎こと公儀お庭番貝原(死んだ貝原の子)やお絹たちの活躍が悪を倒した。将棋谷の後継を朱実にし、お絹は雨太郎や父と共に江戸へ向った。

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