細胞性粘菌の行動と分化 解明された土壌の生態

劇場公開日:

解説

細胞性粘菌の土壌環境における生態を追求したドキュメンタリー。監督は樋口生物科学研究所所長の樋口源一郎。同監督は前作「細胞性粘菌の生活史」で寒天の培地上での生態を映像化しているが、自然の土壌中での記録は初めての試みである。本作品では、それ以前に観察された細胞性粘菌の寒天培地など人工環境下での動態と対比させながら、土壌環境下での生態をさらに深く追求している。例えば寒天上ではナメクジ型だったアメーバは、土壌環境ではミミズ型が標準であり、水平移動、180度の回転など運動が自由である。また、染色法などにより分化に向かう予定柄細胞と予定胞子細胞の相互作用を動きの中で記録、その協力的な相互作用の中に、地球上の単細胞から多細胞に至る生物進化解明の道がつながっているという考察を導き出している。92年度キネマ旬報文化映画ベスト・テン第8位。

1992年製作/日本
劇場公開日:1992年4月

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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スタッフ・キャスト

監督
企画
樋口生物科学研究所
撮影
石井董久
録音
星一郎
ナレーション
和田篤
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