母人形

劇場公開日:

解説

大映母物チームとして知られた脚本松田昌一、監督佐伯幸三。撮影牧田行正、主演三益愛子白鳥みずえによる「母千鳥」につぐ作品である。出演者には他に高田稔、河津清三郎、日高澄子、初登場のハモニカ小僧などがある。

1951年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1951年10月26日

ストーリー

京都の町を流す艶歌師おつると道子の母娘は、実は本当の母と娘ではなく、おつるが大陸で齋藤という道子の父から生後十ケ月で養育を托されたので、内地へ帰ってからも苦しい暮しの中で大切に育てあげたのであった。隣家の清三夫婦はふとしたことから孤児の八郎を子にしたが、八郎はハーモニカが上手で、道子と仲良くなり一緒に流すようになった。この三人が琵琶湖の遊覧船の余興によばれたとき船中で今井に会った。彼は大陸でおつるを知っていて、道子の父が大陸から引揚げてから大阪で実業家として成功していることをつげた。おつるは道子をかえせといわれた場合を恐れて身をかくしたが、今井は齋藤に道子を取り戻す約束で養育料の内金を受けとってしまった。今井の追求で居どころをつきとめられたおつるは、その強談判にあきらめて、自分の手から無條件に道子を齋藤の手にかえそうとその門前までつれて行くが、おつるを実の母と信じている道子に泣かれてそのまま帰って来た。そして再度身をかくそうとするが追って来た今井と争い、あやまって彼を崖下へつき落してしまった。今井殺しの公判の席で、おつるは道子と齋藤の将来を傷つけまいため、金のため今井を殺したと申し立てるが、事情を知っている清三の妹八重子の証言でおつるの真情があかされ、齋藤もそれ程愛してくれるおつるの手に道子の一生托す決心をしたのであった。

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