嵐の姉妹
劇場公開日:1951年2月24日
解説
製作は「おぼろ駕篭」の小倉浩一郎、脚本は、「地獄の血闘」の鈴木兵吾、監督は「情熱のルムバ」に次ぐ佐々木康の作品。出演者は、「女の水鏡」の柳永二郎。「軍艦すでに煙なし」の高杉早苗、「情熱のルムバ」の西條鮎子、徳大寺伸、「地獄の血闘」の水島道太郎、他に坂本武、進藤英太郎等。
1951年製作/89分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1951年2月24日
ストーリー
東京から小都市へ特派される敏腕の記者富田一夫は車中で向井とみ江と知り合った。彼女の故郷がその同じ都市であった。折から町は市制施行の祝賀で賑わっていたが、そのどさくさにまぎれて大沢組の若い者は、日頃大沢組に反抗的な雑貨商神山清三の家へあばれ込んだ。清三の幼友達でとみ江の父向井荘吉は大沢組の大番頭で、この騒ぎを取りしずめたがとみ江は、清三から、妹の敏子が自分の身代わりに大沢の息子進の許へ嫁にやられること、その敏子がかつての自分の恋人の東発々電のダム工事の技師塚本と恋仲であることを知った。とみ江は塚本と敏子が結ばれた事情を知って二人の恋を許す気になり、自分は家を出てバー牡丹亭で働いたが、そこで富田と再会した。富田は町の新聞の安井や塚本と協力して、ダム工事にからむ大沢一家の不正を新聞で暴露した。そのため、塚本は山小屋に監禁され、ハッパをかけられようとしたのを富田が救いだし富田がかえって負傷し牡丹亭でとみ江の介抱を受けた。荘吉は大沢の命で富田を殺そうとしたが、彼ととみ江の愛情を知り、また大沢が自分にも魔手をのばしているのを知り初めて眼がさめた。そして大沢の悪事の証拠書類をとみ江に渡した。大沢組は裁かれ、とみ江と富田は東京へ、敏子は塚本と結ばれ荘吉の家には明るい幸福がおとずれた。