嫁入聟取花合戦

劇場公開日:

解説

「野球狂時代」(東横作品)につぐ斎藤寅次郎の監督で、「肉体の門(1948)」につぐ吉本映画第二回作品として新東宝と提携して製作される。独立プロデューサー制以来青柳信雄の第一回製作担当で「続向う三軒両隣り スタコラ人生の巻」の八住利雄が脚本、友成達雄が撮影に当たる。「社長と女店員」(大船作品)の柳家金語楼「タヌキ紳士登場」以来のエンタツ、アチャコ、「音楽二十の扉」の川田義雄、「唄まつり百万両」の木戸新太郎「続向う三軒両隣り スタコラ人生の巻」の清川虹子たちが出演する。

1949年製作/67分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1949年1月11日

ストーリー

大晦日の日、劇団の俳優道夫が質屋金助の店に洋服を入質するが、金助はそのポケットからラブレターを発見し、その中に恋人が今夜十二時に天国行くと書かれてあるのでびっくりする。人のいい金助はこの娘下村菊枝を助けるため、街へ道夫を探しに飛び出して行く。菊枝に恋人のある事を知った。彼女の父花兵衛は、物すごいヤキモチ焼きのために田舎から上京して来て横山探偵に娘の行動の監視を頼む。横山は道夫と菊枝のラブシーンをカメラに納めるが、そのフィルムを入れたまま入質してしまうので、あわてて金助の店に行くが、金助は不在でだめ。結局横山は金助を、金助は道夫を求めて探し合うことになる。一方菊枝は父がやもめ暮らしのためにこんなことになるのだとアパートの管理人に聞かされ、すぐ結婚相談所の出雲女史のところに父の後妻を世話してくれと頼みに行くが、その実花兵衛にはまさという恋人がちゃんと宿屋に待たせてあるという始末。まさには五年前に家出した息子がいる。やっとのことで金助を見つけた横山はカメラを受け出して現像して花兵衛の宿屋を訪ねる。まさは菊枝の相手の男道夫こそ自分の息子であることがわかり、すぐ楽屋に訪れる。やがてアパートの一室に金助もかけつけて、花兵衛、まさ、道夫、金助が一堂に合して一切は解決する。問題の手紙は道夫が舞台で使用した小道具であったのだ。やがて一夜明けてお正月、花兵衛とまさ、道夫と菊枝、横山と菊枝の友達とみ子、金助と出雲女史の四組はめでたく結ばれてバスで、仲良く新婚旅行へ。

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