月の出船

劇場公開日:

解説

企画と脚本を浅井昭三郎が担当し、監督は「わたしの名は情婦」「エノケン・笠置の極楽夫婦」の森一生が当たり、撮影は「大江戸七変化」の牧田行正。出演者は流行歌手であり、「盤獄江戸へ行く」に出演した田端義夫、浪曲師の広沢虎造、「女殺し油地獄(1949)」の日高澄子をはじめ、「あきれた娘たち」の久我美子らが出演する。

1950年製作/82分/日本
配給:大映
劇場公開日:1950年2月12日

ストーリー

ある港町の夜、復員帰りの畑義夫はリュックサックを盗まれたが、飲み屋“ひさご”の新造に救われ、船員の職まで世話してもらった。ある日義夫は街で偶然馴染みの眞理子に逢い、亡き友人の妹美知子の消息を知ることが出来、早速訪ねて友人の最後の模様を伝えた。義夫と美知子はめぐり合い以来純情な愛情に結ばれたが、眞理子は金持ち娘のわがままから、生来美声の義夫を人気歌手に仕立てようとした。一方美知子の父卯平は、娘の結婚を焦った揚げ句、悪ブローカーにだまされ十万円の公金を費消してしまった。この事を知った卯平の会社の社長熊谷は、かねて美知子に野心を抱いていたので、美知子に結婚を迫ってきた。卯平は事の次第を飲み屋の新造に打ち明けると、彼は過去に浪曲界に活躍したのを幸い、再び演壇に立つことになった。その時は義夫は美知子と誤解を生じて艶歌師となっていた。ある日新造は義夫にあい、詳細を知って駆けつけたが、美知子は過労のため病床にあった。義夫は療養費を得るため、北海道行きの船に乗り、前借りを彼女にあてたが、運悪く船は暴風雨のため難破し、彼は両目を負傷してしまった。その時地方巡業で虎造(新造)が訪ねてきて義夫の作曲した歌の優秀なのを知り、レコード会社に推薦し、新人歌手としてデビューさせることにした。病床にあった美知子は、声かぎり義夫の名を呼びつつ劇場にかけつけ、義夫と美知子は相擁して嬉し泣きに泣いた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.5ヒロインは久我美子さんが良かったな・・・‼️

2024年8月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

幸せ

復員したばかりの男が、戦地で最期を看取った戦友の妹と愛を育みながら、夢である歌手を目指す‼️この時期の日本映画が得意としていた、すれ違いメロドラマを主演の田端義夫さんの歌謡シーンたっぷりに描いた佳作なんですが、一番の問題はメインキャストの俳優さん達がまったく魅力的でないこと‼️ちなみに久我美子さんは脇役です‼️

コメントする (0件)
共感した! 0件)
活動写真愛好家