海底から来た女のレビュー・感想・評価
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脚本の弱さが‥
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筑波久子特集上映にて。
ツガイの相方を殺された魚類が人間に復讐する、というと「オルカ」を思い出しますが、こっちの方がずっと先行。すると謎の女(原作小説では鱶女)は復讐のために美女に変身したメスザメということなんですね。しかし偶然会った若者トシオ(川地民夫)と触れ合うに従い、人間全体を嫌っていたような鱶女はトシオだけには恋情を抱くに至った、と思うのですけれど、そのへん映画ではあまり明確でなかった。これは女優さんのせいではなく、脚本的にそうなってしまったと見えます。もっと二人がイチャイチャするような場面が欲しかった。小説を映画化するには原作そのままより、多少大胆な改変があってよいと思います。また、女はトシオの兄(チャラ男)に好意を持っていなかったのに、なぜかその兄と二人でヨットに乗って海に出(しかも大シケ)、兄は死んでしまう。それは鱶女が殺したのか、単にシケで遭難したのか、よくわからない。その時トシオは女に惚れていたはずなのに、自分だけ山に行ってしまうというのも流れとしてヘン。
これはでもそのへんを直してリメイクしたら面白い映画になるんじゃないか。カラー化して今の水中撮影技術を使えば。
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