はやて紋三郎

劇場公開日:

解説

陣出達朗の「異雲峠の逆襲」を、永井勇人が脚色し「変幻胡蝶の雨/月の輪族の逆襲」の井沢雅彦が監督した股旅もの。撮影は「旗本退屈男 謎の大文字」の松井鴻。

1959年製作/68分/日本
原題:The Rage
劇場公開日:1959年7月22日

ストーリー

家業の絹問屋を嫌って渡世人の群にとび込んだはやての紋三郎は、四年ぶりに故郷上州倉賀野の土をふんだ。昔はやさしかった伯父仁平は彼を冷たく迎えた。故郷の町は今、地廻りの島村岩蔵と絹商人山屋権造が結託して産物のマユ売買を一手に押さえるという、やくざの巣になっていた。紋三郎の父重右衛門は、岩蔵一味の暴力に反抗して非業の最後をとげていた。紋三郎はこの土地を、昔どおりの平和な土地にすると誓った。仁平の娘お仙の紋三郎を見る目が熱く光った。町の居酒屋に集まる岩蔵一味と山権たちの席上に、紋三郎は帰ってきた挨拶にのりこんだ。一味の浪人者、獄門の長九郎は紋三郎に無言で対抗した。農民たちの声援を得て立上った紋三郎のために、絹市は平和のうちに済んだ。だが、一味は町はずれの山峡で商人たちの帰途を襲い略奪を働いた。父を失い自分も傷ついた江戸の絹商金杉屋の娘を助けた紋三郎は、一味の悪業を心から憎悪した。悪事をつつみかくした岩蔵は、獄門の長九郎を囮りに紋三郎をさそい出し、鉄砲で狙い撃ちにしようとした。危いところを紋三郎は、もと父の番頭だった宗吉と、お仙の手で助けられた。絹市の終りを飾るかいこ祭のにぎわいの中で、山権と岩蔵一味はお仙を人質にさらった。卑怯な一味のやり方に紋三郎の怒りは遂に爆発した。巨石を頭上から落下させたり、かくし槍をしかけたり、煮えたった油をあびせかけたりする卑怯な一味の罠をくぐり抜けて、紋三郎は岩蔵に迫った。岩蔵のふところから、紋三郎の父愛用の銀ぎせるが落ちた。紋三郎の長脇差は、故郷を明るくするためと、父の仇を討つことをあわせて、岩蔵めがけてふりおろされた。やがて、平和になった故郷の町をあとにして、くっきりと姿を現した榛名、赤城の連山を背に、旅立って行く紋三郎の姿があった。

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