金獅子紋ゆくところ 黄金蜘蛛

劇場公開日:

解説

里見浩太郎が大いに歌う娯楽時代劇で、近藤竜太郎の原作を、「捨てうり勘兵衛」の大和久守正が脚色、「波止場がらす」の伊賀山正光が監督した。撮影は「小天狗霧太郎 (一・二部)」の杉田正二。出演者は浩太郎のほか、南郷京之助・花園ひろみ・高島淳子・円山栄子など。

1958年製作/59分/日本
原題または英題:The Man on the White Horse
劇場公開日:1958年12月2日

ストーリー

将軍家綱の世、黄金蜘蛛党と名のる黒頭巾一味が上信越国境に出没、江戸へ向う佐渡金輸送隊を襲撃、掠奪する事件が頻発、その探索に京月獅子之助が任命された。獅子之助は家綱とは乳兄弟で、輸送隊員として一味に殺された友人藤木辰之進の仇を討つためにも勇躍、江戸を発った。供は、彼を慕う藤木の妹、萩乃と素っ飛びの勘次。獅子之助は信州上田城で藩主・春幸とその家臣から輸送隊消失の場所を聞いたが、次席家老小市将監の言動に何かうなずけぬものがあった。坂本宿へ向う獅子之助は奇怪な武士に出会い、誘われて一軒家に行きついた。そこで彼は、最近、附近の鉄砲鍛冶が次々と誘拐されるという事実を聞き、勘次は鍛冶屋に、自分は途中で捕えた黒頭巾の一人に化けて、一味の隠れ家に入った。隠れ家の地下は鋳物工場となっていたが、二人は、いつかの謎の武士に正体を見破られた。しかし、武士は神坂小太郎といい、島原の乱で天草四郎の片腕だった軍師神坂玄内の一子だった。玄内は死んだと思われていたが、島原の乱の仕返しに天下を乗取ろうと企む黄金蜘蛛党に利用され、今は地下で火薬づくりをしていた。そして小太郎は玄内を救おうと一味の中に潜入していたのだ。獅子之助と小太郎は一味の潰滅を誓い合った。二人は一味の首領らしき宗十郎頭巾の武士を見たが、その正体は分らなかった。一方、萩乃は、これも獅子之助恋しさに追ってきた、勘次の妹お町と会った上、一味の隠れ家を知り、これを関所の番頭沼田利基に告げるが、帰途、黒頭巾一味に捕えられた。二人の娘を囮に獅子之助も捕えられ、ともに地下牢に閉じ込められた。いよいよ最後の佐渡金輸送隊襲撃の命が宗十郎頭巾から下された。窪地では輸送隊が騎馬の黄金蜘蛛党に取囲まれ、あわや全滅と思われた。と、そこへ現れたのが、捕われの身の筈の獅子之助。黄金蜘蛛党は潰走した。かくれ家の火薬を爆破した。形勢を見て、将監は自分の党に斬りかかる。首領は関所番頭だった。将監があやつっていたのだ。獅子之助はそれを見破っていた。将監は滅び、獅子之助は江戸へ向った。

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